「佐久間ってさ、源田のこと好きなのか?」
「へ?え、あ?なっ!」

佐久間が飲んでいた水を零した。
耳まで真っ赤にしてワタワタと落ち着きをなくしていて
それがおかしくてつい笑ってしまった。

「おまっ!まじふざけんなよ!何言ってんだよ!」
「ふざけてねぇしー。真面目ですー。」
「だって!俺が、源田す・・・す、き・・・とかばかじゃねぇの!」
「え、だってみんな言ってたぞ」
「はぁ!?おまっ、えぇ!?」

目を見開いてこちらを見張る佐久間。
ケタケタと笑うとベシベシと頭を叩かれる。

「あーお前反応おもしれー」
「うるせぇ!」
「で、お前源田好きなの?」
「っ〜〜・・・/////」
「まぁその反応見たら一目瞭然だな」
「・・・誰にも言うなよ!」
「へいへい。でもさ俺、源田もお前のこと好きだと思うけどなー」
「なわけないだろ・・・」
「次郎ちゃん弱気だね〜」
「るせっ!つうか次郎ちゃんって言うな!」

真っ赤な顔をした佐久間をみてまたケタケタと笑いが出る。
そんな俺を見て佐久間も笑った。






いつの間にか眠っていたらしい。
目を覚ませばそこはソファの上だった。
どうやって帰ってきたか記憶にない。
そしてなにか夢を見た気がする。きっと昔の夢。
思い出せないけど。



喧嘩して、笑いあって、心を許せる仲間と過ごした過去の夢。

俺が壊した幸せな過去の夢。



そんな気がする。






Back



.


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -