柔らかなベッドに埋もれ、柔らかなアンタを腕に収める。
この柔らかな気持ちは、おそらく幸せと呼ぶ。

すやすやと眠る表情はまだ少女で、本当に可愛くてしょうがない。
ま、俺様がいろいろオトナにしてあげたけど。

眠る顔も可愛いけれど、やっぱり、透き通る綺麗な瞳に見つめられ、名前とともに愛の言葉を紡がれるのが好き。
にこにこあどけなく笑う顔も好き。
あ、でもたまに怒った顔も可愛い。
そういえば前に勘違いから青空がヤキモチやいて、そのヤキモチも中々嬉しかった。
そんで、好きだよって言えば、大好きだって返してくれる。

…ヤバい、俺様今完全に自分の世界、ってか青空との思い出に浸ってた。
余韻でわかるくらいに顔がにやけてた。

…あー、ほんと…

「幸せすぎっしょ、俺…」

…でも、たまに思う。
柄にもなく、これが夢だったら、と。
手放したくない夢の続きは、どうしたら見れるのだろうか。

答えは簡単なのかもしれない。

「生きていれば、アンタとずっと一緒だ」

そう、生きていればいい。夢の世界で。

俺は自ら、瞼を閉じた。




おやすみ

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