■コスモス勢

朝。
先ず眠りの浅いセシルが一番に目覚める。
まだ日も昇らない頃、西の空に残る月を名残惜しみ、一人テントを抜け出す。
すぐ近くにある大きな湖で顔を洗い、はねた髪を整えているとその物音に気付いたクラウドがのそりと起きてくる。
地平線から朝日が差し込む景色を二人で眺め、目覚めた鳥達が明るくなった空を飛んでいく。

毎日定刻にスコールは起きる。同じテントのバッツとジタンは彼が一度起こすが、二度寝を決め込んでいる。
一人湖に現れたスコールにセシルとクラウドの二人は挨拶した。
三人が湖で今日の行動方針について話し込んだ後、テントに戻るといつの間にか起きたフリオニールと昨晩に見張りを任されていたウォーリア・オブ・ライトが朝食の用意を始めている。
スコールは自分のテントに戻り、再びバッツとジタンを起こす。
クラウドがフリオニールの手伝いに加わるとウォーリアはティナとオニオンナイトのテントへ、セシルは一人残されたティーダがいるテントに向かう。

支度の早いバッツは飛び起きると、フリオニールの横でいそいそとテーブルに皿を並べ、その頃になるとようやく全員が揃う。

まだ眠気まなこのオニオンナイトとティーダはふらふらとテーブルに着き、ティナは見張りで一睡もしていないウォーリアを気遣った。
ジタンがセシルとスコールから今日の作戦を聞いてる間にクラウドとバッツの手で料理が運ばれてくる。一番最後にフリオニールが席に着くと、楽しい朝食の時間。



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20110812



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