長編 | ナノ


3.忠誠を




「幸村ァァァ!」


「はい!お館様ああああ!!」


「お主、新しく忍を雇うつもりはないか。」


「忍、にございますか……?」


「左様!白雲斎の奴から良い忍がいると聞いてな。戦での活躍は勿論、護衛から密偵まで一流であると。お主も、もはや上田の地を治める立派な城主。佐助に次ぐ実力を持つ忍がいれば大きな力となろう。」


「おぉ……!有り難き幸せ!ぜひとも、我が忍隊に頂戴したく!」


「よし!ではその旨、甲賀の里に伝えておくとしよう!幸村!新しい戦力とともに、引き続き精進いたせ!」


「はい!!そのお言葉、しかと心に刻み込みましたァァァァ!!」


「幸村ァァァァァ!!!」


「お館さぶあァァァァ!!!」




……はぁ〜。ま、俺様の仕事が少しでも楽になればいいけど。使えるやつだといいなー。甲賀の出らしいし、知ってるやつだったりして。





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