序
神ディケラによって創られたといわれる世界、ディサールド。穏やかな気候、のどかな暮らしを送る人々――だが、ここは決して理想の楽園ではなかった。ここには、人々の暮らしを脅かす魔物たちの存在があったのだ。
邪悪なる魔物たちは、神を憎み、神の愛する世界とそこに暮らす人間たちを憎む。人々に絶望を、世界に破滅をもたらそうと、そして神をその座から引きずり下ろそうと、世界のあちらこちらに蠢いているのだ。
神ディケラは魔物たちの存在を憂えた。そして魔物を倒すための力を人々にお与えになった。
それは剣の形を取り、魔物を封ずる剣、すなわち『封魔剣』と呼ばれた。そしてその封魔剣を振るい魔物を倒す者を、人々は『封魔師』と呼んだ。
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