Bye,
「なるほど、だからあんなこと言ってたんだ、りょーちゃんは」
――もし、ここがなくなったらどうしますか。
彼はこうなることが分かっていた、いや、彼はそれが目的でここにいたのだ。
「もしここがなくなったら?」
その呟きを聞く者はいない。『りょーちゃん』もどこかへ行ってしまった。今ごろどこで何をしているのだろう。
「そんなの決まってるさ」
もし、その時がきたら。そんなの、もうとうの昔に決めていた。
「こうすんだよ」
ああ、見せつけてやれないのが残念だよ、りょーちゃん。
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