可愛い髪型


「あれ倉沢くん、今日はまた可愛い髪型してるね」
「暑いので纏めてるだけですよ。それよりそっちの方こそある意味可愛い髪型してますね。ひょっとして朝からそれですか?」
「え?何?何か変?」
「後ろがハネてますよ」
「うそ!気付かなかった!」
「なんだ。てっきりわざとかと」
「そんなわけないじゃない」
「でもそういうの意外と生徒にはウケるんじゃないですか?実はもてるでしょう、波多野先生」
「えー。生徒にもててもなあ」
「おや失礼、熟女のほうがお好きだったんですね」
「べつにそこまでは言ってないじゃない……」
「どれ、ちょっとあっち向いてください」
「え?何するの?」
「梳かしてあげますから」
「へー。倉沢くん櫛持ち歩いてるんだ、さすがだねえ」



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