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「なあライエ、一つ確認しておきたいことがあるんだが」
「ん？　とうしたんだファイ、急に改まって」
「その、ライエとツァーランは、ひょっとして夫婦なのか？」
「はあ!?　違う違う！」
「じゃあまだ恋人だってことか」
「それも違う！　俺とツァーランは別に何でもないって！　どうしたんだ急に」
「だって、……その、ライエ、昨日夜中にツァーランの部屋に行っていただろう」
「ああ、それは」
「それがどういうことだか分からないほど僕だってもう子どもじゃないんだ」
「いや誤解だって！　あれは、いい酒が手に入ったから一緒に飲もうと思ってだな」
「下手な言い訳はよせ。水くさいじゃないか、そんな大事なことを隠すなんて。別に僕だって反対なんかしない。むしろ祝福してやるのに」
「本当に違うんだって……」
「なあライエ、シェイアのためにも正直に答えてくれないか」
「なっ、ちょっとなんでそこであたしが出てくるのよ!?　別にライエが誰とどうなろうがあたしの知ったことじゃないわよ！」
「……なあツァーラン、お前からも何とか言ってやってくれよ」
「あのねえ、ファイ。言っとくけどそれは絶対にあり得ないわ。こんなむさ苦しくてダサいおっさん、全然、全くもって、私の好みじゃないから」
「そうなのか？」
「そうよ。だから気持ちの悪い妄想はやめてちょうだい」
「いやそこまで言われてしまうと何だか逆に複雑だな……」
「そうか、分かった」
「納得してるし……」

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