ひとりで悩んだりしてないか?


チキンをたくさん入れたグラタンはお前の好物でいつもは一口食べただけですぐに機嫌が直っていたのに、あの日はそうでは無かったね。エビもたっぷりとサービスしたのに残念だった。



暗い表情でグラタンを口元に運ぶお前は俺には何も教えてくれない。
何もしないでとお前が何度も言うものだから、俺はお前を見守る事しか出来なかった。
俺はお前の為に何でもしてあげたかったのにな。



決意を固めてしまったお前は、自分を責めて周りの言葉に振り回されていて、アクゼリュスから戻ってきたあの時と何が違ったんだろうね。

チーグルの子供は泣いている。
俺も泣いてしまいたいし、お前も泣いて良いんだよ?



「どうしてお前が全部背負わなきゃなんないのかなぁ…」
「全部、オレのせいだから。」



あの時恐怖を笑顔で塗り潰したお前を、何をしてでも止めなかった事を俺は今でも悔やんでいるよ。
せめて、話を聞いてやりたかった。
お前の抱えているほんの少しでも良いから、一緒に持ちたかったんだ。



どうしてお前が全部背負わされて、どうしてお前の周りはそれを当然だとお前を責めていたのか、俺には分からない。


どうしても分かりたくないんだ、ルーク。



世界には平和が訪れたよ、お前1人の犠牲の上に、ね。
お前が守りたかった世界にお前は殺されてしまったんだ。
そうだろう、ルーク?





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