かみさまのはなし | ナノ



3 だいすきかみさま




箱根学園。


仰々しい名前の其処は、野球部が無くて、でも寮があって、目標を見失ったままの靖友が選んだ進学先。


勿論俺は今も靖友の隣に居る。





「ねぇ、その髪型なぁに?」
「っせ!カッコいいだろうがァ!!」
「うん、靖友はカッコいいなぁ。俺も同じにしようかなぁ。」





時々一人で考え込んでいるの知っているよ。
まだ諦めきれなくて悔しくて泣いた日の事も知ってるよ。

良いんだよ、頑張らなくて良いんだよ。

目標なんて無くて良いよ。
もう後ろも前も見なくて良いよ。

目を瞑ったままで良いんだ。

ずっと俺が傍に居て守ってあげるから、そのままでいいんだよ。



ずっと大事に愛してあげる、俺の神様。



心も体も全部死んだままで良いから、ずっと俺を傍に置いてね。



それで、いつか、俺を愛してくれたらとっても嬉しい。




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