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クラスの子達には都合の良いときだけ私の姿が見える呪いがかかっているらしい。


「じゃあよろしくね、綾瀬さん。」


彼女も仕事を押し付けたかった時に都合良く私が見えたと言う訳だ。
別に部活をしている訳でも、急ぎの用事が有るわけでも無い暇な放課後の雑用なんて普通に言ってくれれば普通に引き受けるのに、そうは中々行かないのが面倒なところだ。

机に詰まれた山のようなプリントを私が処理する理由は、いつもクラスの行事に参加しなく協調性の無い罰だそうだ。


参加させてくれる気なんて無いくせにおかしな事ばかり言うものだ。


小さな息を吐いて山と詰まれたプリントに向き合う。

早く終わらせようと集中して、カリカリとシャーペンを動かし続けた。





利便性に富んだ透明人間。










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