目が覚めたら真っ白な天井が映し出されていた。
目が覚めた…
真っ白な天井…
ここ、もしかして病院!?
まさか、死んでなかったとか?
奇跡的に生きてるとか?
うわ、それ最悪だ。
「あれ?起きちゃった?」
「?」
「ん〜?どうちたんでちゅかぁ〜?」
「??」
軽々と私の体を持ち上げたのは美人な女の人。
え、私こんなに綺麗な人知らない。こんな綺麗な人、忘れるわけないし。
…ていうか私持ち上げられてる!?
え、そんなに体軽くなった覚えないよ!?
そんなことを思っていると美人さん(取りあえず、こう呼んでみる)が立ち上がり、私の体を揺らす。
――その時に近くにあった鏡に映った私の姿。
“赤ちゃん”……?
………
…………
……………
………、
「うあおうあ!(え!?何で赤ちゃん!?)」
「あらあら。本当にどうしたのかしら」
「ひゃうっ(じゃあこの美人さんはお母さん!?)」
「んー、いい子いい子」
「…あう?(…まさか生まれ変わったとか?)」
「あ、大人しくなった!」
私が放心状態なのを確認し(まさか放心状態とは思ってないだろうけど)、彼女は自分のベッドの横にあった赤ちゃん用のベッドに私を横たわらせた。ニコッと綺麗な顔をして笑う彼女。
この美人さんは間違いなく“私”の母親だろう。
じゃあ私、
本当に生まれ変わったの…?
「よう!パパがママと愛娘に会いに来たぞ!」
「あら、貴方!」
会話を聞いていると今来た彼は本当に“私”の父親らしい。
どうやら本当に生まれ変わったみたいです。
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