重たい瞼を開けゆっくり体を起こせば味噌汁のいい匂いが漂ってきた。

ぐぅ、と鳴るお腹に君は朝から元気だね、なんて言いながらのそのそとベットから降りて制服に着替える。

それから部屋を出て洗面所で歯を磨き顔を洗いリビングへ行けば見慣れたオレンジ頭がキッチンで料理をしているのが見えた。うん。今日も見事なオカンっぷりだ。


「あ、おはよう名前」

「うん」

「いや、うんじゃなくてね?」


おはようは?と挨拶を強要するオレンジに心底面倒くさそうな顔で「おはよう」と返し席につく。


「もう朝からお兄ちゃん挫けそうだよ…」


肩を落とすオレンジ…もといお兄ちゃんに頑張れと応援すれば「名前のせいだからね?」と額を軽く叩かれた。そんなまさか。


「あれ、どうしたのそのミサンガ」


昨日まで付けてなかったよね?
目の前に置かれた朝食を食べていたらお兄ちゃんがそんなことを言ってきたためこくんと頷く。


「昨日かすがさんと市ちゃんと買ったんだ」


いいだろイエーイ。
もっしゃもっしゃとサラダを食べながらVサインを作ればお兄ちゃんはそれくらい作ってあげるのにとさも当たり前のように言い放った。


「お兄ちゃんの手作りなんてかすがさんや市ちゃんが嫌がるだろうね」

「名前はそんなに俺様傷付けて楽しい?」

「いや、そんなには」


何故かお兄ちゃんに対しては態度が冷たくなるんだけどまぁそれはお兄ちゃんの普段の行いが悪いってことでしょうがないだろう。多分。


「そういえば今日の夢にピエール出てきた」

「また?誰なのそのピエールって」

「さぁ…」


でも凄い日本人顔だった、と言えばお兄ちゃんが「ピエールなのに!?」とツッコむ。君はピエールの何を知っているんだ。


「あ、今日かすがさんと市ちゃんのお家に行くから夕飯いらないからお兄ちゃんは幸村君と食べてきて」

「なんで旦那限定なの…」

「明日は毛利先輩と元親先輩とアイス食べに行く」

「お兄ちゃん許しません」

「うっぜ」


あ、泣き出した



-----

ぐだぐだorz

猿飛には辛辣な主人公

リクエストありがとうございました!


×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -