ンサムな彼女
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「ったく、可愛い顔して、とんでもねぇエロ兎だな」

ベッドに押し倒され両膝を掴み足を大きく広げられた。バーナビーの脚の間の茂みは毛の量が少ないうえに色素も薄く、ピンク色をした肉が丸見えで、そこが刷毛で蜜でも塗ったようにてらりと光っている。思わず口の中に唾液が溢れ、虎徹の喉が鳴った。

「……すっげーな、こんなとこまで綺麗なのかよ」

恥ずかしい部分に虎徹の熱い視線を感じ、脚を閉じようとしたが今のバーナビーでは虎徹の力には敵わない。バーナビーが嫌がると虎徹は余計に力を強め、すっかりM字の形に拡げられた。
虎徹さんに見られている。そう思うとたまらなかった。こんな身体に変身するようになってしばらくたつが、バーナビー自身も自分の女性の姿の時の性器を目にしたことはない。どう思われるか不安だったが、虎徹さんは綺麗だと言ってくれた。その言葉に少しだけ安堵する。でもやはりおかしくないか不安だし、あまり見られたくはない。バーナビーが手を伸ばし隠そうとすると、虎徹はその手を掴みバーナビー自身の性器に触れさせた。

「すんげぇ濡れてる。俺の舐めて感じちゃった?」

バーナビーは慌てて手を引っ込めた。指先がぬるりとして気持ちが悪い。虎徹は楽しげに笑って脚を開かせたままバーナビーにのしかかってくる。虎徹の両手はバーナビーの両膝の上に置かれているのに、濡れた性器に何かが触れて、それが虎徹の陰茎だと気付いてバーナビーは身体を硬くした。

「んだよ、緊張してんの?誘ったのはうさぎちゃんだろ」

バーナビーの心境はどうやら虎徹には手に取るようにわかるらしい。それがなんだか悔しくて、精一杯強がってみせる。

「……いいから、早く入れてください」

バーナビーが視線を外して呟くと、虎徹はバーナビーの脚の間に陰茎を押し付けてきた。

「色気ねぇなあ、もっと可愛く誘ってくれよ」

虎徹は腰を揺らして前後に擦り付けてくる。勢いをつけるとぬるりと滑った。その時、性器の前方のほうを擦られバーナビーの身体がぴくんと震えた。

「やっ……、なに……?」

感じたことのない感覚に戸惑っていると、また同じ場所を擦られる。股の間が熱くなるような不思議な感覚で、バーナビーは無意識に自分から腰を揺らして虎徹に押し付けていた。

「ふ、ぅ……、虎徹さん……」
「ははっ、腰揺れてる。そんなにイイのか、これ」

虎徹は幹全体を使ってバーナビーの性器に擦り付けてくる。バーナビーから溢れる蜜で虎徹の陰茎はとろとろに濡れていた。

「ん、ァ……」

薄く開いたままのバーナビーの唇からは甘ったるい吐息しか出てこない。

「すっげぇドロドロ。なあ、もう入れていいか?イヤだっつっても、入れるけど」

虎徹の声がどこかぼんやりと聴こえる。聴こえてはいるが、頭がふわふわして遠くに感じるのだ。バーナビーが返事をせずにいると、虎徹は焦れて先端で入口をノックするように突いてくる。

「もうイきそうなの?まだ入れてもねぇのに」

虎徹に言われて、バーナビーはようやく自分の状況を理解した。男の身体で射精するのとは違う、身体の中心からじわじわと爪先まで熱くなって、弾けてしまいそうな感覚に勝手に腰が浮き上がる。内腿が震えだしあともう少しで弾ける、そう思った時、虎徹がバーナビーの中に押し入ってきた。

「ひ、あッ、んン――ッ!」

まさに天国から地獄だった、浮遊していた意識が一気に現実へと引き戻される。さっきまでただただ熱くて、蕩けてしまいそうだったその場所から、今はじんじんと痛みが走る。

「きっつ……、もうちょっと力抜いてくれよ、入らねぇ」

力を抜けと言われてもどうしていいかわからない、とにかく痛い。知識として、女性は初めての時痛いらしいというのは知っていたけれど、想像以上の痛みだった。きっと虎徹はバーナビーが初めてだなんて思っていないんだろう、なんせこんな店でこんな格好で働いているのだから。でも虎徹さんに処女だと知られたくはなかった。そうと気付いたら、彼は行為を止めてしまいそうな気がする。バーナビーは虎徹に向かって腕を伸ばした。

「……なに?」

虎徹が小さく首を傾げる。その首に腕を回して、彼の上体を引き寄せた。虎徹の肩に額を押し付けて大きく息を吐き出す。これで虎徹さんに顔を見られることはない。今僕はきっと、酷い顔をしている。そんな顔を見られたくはなかった。

「……甘えてるんです」

虎徹の首に回した腕に力を込めて、彼がバーナビーの膝から手を離すと足も虎徹の胴体へと巻き付ける。先端だけ挿入したまま腰を揺らしていた虎徹は、動きを封じられて苦笑を漏らした。

「これじゃ動けねぇって。つーか、スキンつけてねぇわ。つけねぇとヤバイよな」

こういった行為自体初めてなバーナビーが、虎徹がコンドームのことを言っているのだと理解するのには少々時間がかかった。けれど、それは必要なんだろうか。NEXTの力で女性になっている僕の身体は能力が解けたら男に戻る。避妊という意味でなら必要ないし、ヒーローという職業上、互いに厳しい健康診断を受けているのだから病気の心配もないはずだ。

「……つけなくて平気、です、このままで」

バーナビーがそう答えると虎徹は少し顔を歪めた。

「いつも、つけねぇの?」

いつもも何も、初めてなのだから答えようがない。

「……病気も持ってないですし、妊娠もしませんから」

困った末に正直に答えた。

「ハハッ、俺も病気は持ってねぇよ。じゃあ、いいんだな?」

バーナビーが頷くと、虎徹は胴体に絡んだバーナビーの脚を解いて膝裏を掴み左右に大きく割り開いた。膝が胸元に押し付けられ腰が上がる。恥ずかしい姿勢にバーナビーは抵抗しようとしたが、虎徹の腕の力は強くてどうにもならない。先端だけ埋まった陰茎を虎徹は体重をかけバーナビーの中に押し進めてきた。雄を受け入れたことのないバーナビーの中は硬く、虎徹の侵入を拒む。

「――ッ、キツいな。」

虎徹の眉間に深い皴が寄る。けれど受け入れているバーナビーは虎徹のことを気にするゆとりなどなかった。股から身体が裂けるような痛みに口を開けば悲鳴を上げてしまいそうで、手の甲を口に押し付け声を殺すだけで精一杯だ。バーナビーが自分の下で苦しそうにしているのに虎徹も気付き、そういえば手酷く抱いて嫌われてしまおうと思っていたのだと、当初の目的を思い出して苦笑した。



 
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