MISS TIGER
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「はっ……、すみません、僕だけ……」

止まらなかった。止めることなどできるわけがなかった。
虎徹さんの中は蕩けて同化してしまいそうなくらいの心地良さで、なのに僕のを締め付けて離さなくて絡み付いてきて。

「ははっ、いいって」
「でも、虎徹さんがまだ……」
「俺はさっき二回もイッたし。つーか、バニー、悪ィんだけど一回抜いて……」

虎徹さんは両手を合わせ、おちゃらけた調子だけれど本当は痛いんだろう。
僕はそっと虎徹さんの中から出て、ゴムは手早くくずかごへと捨てた。

「……大丈夫ですか?」

そう尋ねれば僕を心配させないために大丈夫、としか返事をしないとわかっていながら声を掛けた。虎徹さんは案の定へらりと笑う。
僕はその唇を柔らかなキスで塞いだ。
ただ唇を触れ合わせて、少しだけ下唇を舌先で擽って離れる。

「……バニー」
「はい」
「あの、さ……」

虎徹は何か言いたそうなそぶりを見せつつ視線を泳がせた。
バーナビーが不思議に思い首を傾げると、虎徹は頬を染めて顔が見えないようにバーナビーの首に抱き着く。

「その……、前、は痛いからさ、あっちにほしい……」

虎徹からのおねだりにバーナビーは目を見開いた。虎徹のいう”あっち”と言うのがわからないほどバーナビーも鈍くはない。
虎徹の太腿を撫でると、先程繋がっていた部分を指先でなぞり、さらに奥にあるすぼまりにノックするように触れた。

「……ここに欲しいんですか?」

虎徹は返事の代わりにコクコクと頷く。バーナビーの指先が触れるそこがキュッと収縮した。

「いいですよ、こっちは処女じゃないみたいですね……」
「あっ……!」

受け入れることに慣らされたそこは、指先に軽く力を込めるだけで簡単に指を飲み込んでしまう。根本まで納めてぐるりと回すと虎徹の背がしなった。

「……もしかして、自分で洗いました?」

沸き上がった疑問を口にすると、またも頷く。バーナビーは溜息をついた。
勿論、呆れて、というわけではない。そういうポーズ、ふりとして演技をしただけだ。

「いつ、洗ったんです?」
「……帰る前に、シャワールームで……」
「つまり、最初から僕を誘うつもりだったんですね?」

またも虎徹は頷いた。バーナビーももう演技をするのは止めて、ただ笑った。

「……ほんと、仕方のない人ですね。僕はあなたの身体を本当に心配してたのに」

虎徹の望む通り、再び虎徹の脚を押し広げる。
コンドームを付けない生身のまま、バーナビーは虎徹の脚の間、先程までバーナビーのジュニアが収まっていた場所付近に幹を擦り付けた。

「や、あっ……、バニー…」
「いや?……うそつき。もう濡れてる」

バーナビーの指摘通り、虎徹のそこはバーナビーのが擦れるたびにじわりと濡れる。
虎徹の蜜で幹が十分に潤うと、滑りの良くなったそれで虎徹の前方の入口に触れた。

「あっ、ヤダ、そっち……」

虎徹は腕を突っ張りバーナビーから逃れようとする。
バーナビーは笑って、虎徹の脚を抱え直した。

「うっ、アッ……!」

バーナビーが腰を進めると虎徹は喉を反らせて声を上げた。
虎徹が望んだ通り、バーナビーは虎徹の後ろを犯した。
十分に慣らしてなかったそこはバーナビーを受け入れるには狭かったが、バーナビーが急がずにゆっくりと腰を進めてくれたおかげで次第に拡がっていった
根本まで納めてしまうと、互いに息を大きく吐き出した。顔を見合わせてくすりと笑う。

「入った、な」
「はい……」

バーナビーがゆっくり腰を使い始めた。引いて、また奥までゆるゆると押し込まれる。
これはこれで気持ちがイイ、だけど男の時のがもっと気持ちイイような……バニーが言ってたように、前立腺ってやつがあるからだろうか?
ああ、もっと気持ち良くなりたい、いつもみたいに、頭ん中真っ白になって身体の内側からグズグズに溶けちまいそうなあの感じ……。



 
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