It's a Wonderful Life
バーナビーの手がそろりとそこに伸びた。
虎徹に対しての時よりかは少し大きめに足を開いて、バーナビーは自分の秘部に触れた。
バーナビーの白くて細い指先が、綺麗なサーモンピンク色の割れ目の間へと吸い込まれていく。
「……っ、……んン」
虎徹は口にはしなかったが、バーナビーのそれはまるで自慰を見ているようで目が離せなかった。
バーナビーがそういう目的で触れているわけではないと、わかっていても興奮する。
自分の身体の中心が更に熱を持つのを感じた。
これは、ヤバいだろっ……。
虎徹はバーナビーの手の上に自分の手を重ねた。
「や、……なんですか…?」
「いいから、そのまま」
バーナビーの中指に自分の中指を重ねて、ぐっと力を込める。
先程虎徹にいじられて快感を覚えた突起の部分を刺激されて、バーナビーは思わず手を引っ込めた。
「あっ、……もう、虎徹さん……」
「……バニー、痛いかもしんねぇけど、俺に任せて」
「……わかりました」
バーナビーはおとなしく虎徹に身を任せることにした。
自分で触れてみたけれど、さらに奥へ指を進めることはそう易々とできそうにない。
実は、女性器のほうではなくてその後ろの、男同士でセックスをするときに使用する場所に関しては自分で触れたことがあるのだが、そちらだって一朝一夕では指一本入らなかった。
しかし、それを今口にすることは憚られたので言いはしない。
「……虎徹さん」
「ん?」
「僕と、セックスしたいですか?」
改めて聞かれて、どう答えたら正解なのかと虎徹は少し困ったように、眉尻を下げて笑った。
「……当たり前だろ、したいよ」
虎徹の答えに満足したのか、バーナビーは微笑んで虎徹の唇にキスをする。
「じゃあ、お任せします。僕もしたいです」
「……了解」
虎徹もニッと笑ってバーナビーにキスを返し、バーナビーの脇の下に手を入れて身体を持ち上げた。
「立って」
促されて、その言葉に従う。
バーナビーが立ち上がると虎徹も立ち上がり、腕を掴まれた。
「で、そこに座って」
バスタブに背を向けてバスタブのふちに座るように指示されて、バーナビーは少し戸惑いながら腰かけた。
……嫌な予感がする、というか嫌な予感しかしない。
次の指示はわかっている。
足をしっかりと閉じて腰かけるバーナビーの前に虎徹が立った。
目の前に虎徹の、男性のシンボルがあって思わず顔を背ける。
恥ずかしさからしてしまった行動だったが、避けたように感じさせてしまっただろうか。
気になって虎徹を見上げると、虎徹は困ったように頭を掻いた。
「別に、いきなり舐めろとか言わねぇよ、バニー」
「いえ、その……、イヤとかじゃなくて」
本当にイヤなわけではないのだ、むしろ、虎徹さんのだったらしてみたい。
「わーってるって。俺だって、いきなり男のチンコしゃぶれって言われたら抵抗あるもん。まぁ、バニーのなら舐めてみたいけど」
言われて、顔が熱くなる。
どうしよう、社交辞令かもしれないけど、すごく嬉しい。
熱くなった頬を押さえながら、バーナビーは顔を伏せた。
「あの、……僕も、虎徹さんの、舐めてみたいです」
バーナビーが小さな声で口にすると、虎徹は笑って頭を撫でた。
「ありがとう、バニー。じゃあ、あとでしてもらおうかな」
虎徹はバーナビーの前にしゃがみ、両手でバーナビーの膝を掴んだ。
「けど、とりあえず今は、バニーちゃんの中に入りたいから慣らさねぇと。……足、開いて」
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