It's a Wonderful Life
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バーナビーは目を見開いた。

「うそ……」

虎徹の顔を見ると、彼はやや照れくさそうに笑った。

「嘘じゃないって。……こういうのはさ、本当に好きなやつとしかしない」

再び顔を寄せられて、二人の唇が重なる。
バーナビーからも虎徹の頭に手を回して彼を求めた。
胸を揉んでいた虎徹の手は、背中から腰、お尻、太腿へとバーナビーの身体のラインをゆっくり流れていく。
虎徹の手の触れた皮膚が、ざわざわと落ち着かなくてバーナビーは身体をよじった。

「……バニーちゃん、足、開いて」

太腿を撫でていた虎徹の手が上へと上がってくる気配に、閉じた太腿に力を込めると耳元で囁かれて耳たぶを口に含まれる。

「う、ァ……」

耳に軽く歯を立てられて、バーナビーの全身の力が抜けた。
その隙に虎徹の手はバーナビーの足の間へと侵入を果たしてしまう。
ふわふわとやわらかな下生えを撫でながら虎徹は小さく笑った。

「バニーちゃん、やっぱ下の毛も金髪なのな」
「……っ、見ないでくださいっ!」
「無理、見たいもん」

バスタブの中なので、お湯が邪魔してダイレクトには見られていないのが唯一の救いだった。
それに、この体勢ならば一番見られたくない場所を見られることもない。
耳に、うなじにキスを落とされながら虎徹の指先はさらに奥へと進んでいく。
虎徹の指先が敏感な敏感な突起に触れると、バーナビーの身体はぴくりと強張った。

「……バニーちゃん、ここ、気持ちいい?」

バーナビーの反応に気付いた虎徹は、中指を突起に押し付けてじわじわと力を込めながらバーナビーの顔を覗き込んだ。
バーナビーの目元は赤く染まっていて、視線を虎徹と合わせることを頑なに拒んだ。
虎徹が顔を寄せるとギュッと瞼を閉じてしまう。
……どうしよう、かわいい。
可愛くて、虐めたくなる。
けど、あまり虐め過ぎてさっきみたいに能力発動されても困るしなァ。
どうにも、加減が難しい。
バーナビーからの返事がないので、押し付ける指の力を緩めてそっと前後に突起を撫でてみる。
だんだんと動かす範囲を拡げていき、突起の下の方まで指先を進めると、ぬるりとした感触と共に指の滑りが良くなった。
濡れているのだ、湯の中でもわかるほどに。

「バニー、もう少し足開いて」

虎徹の声も興奮で少し掠れている。
それに、バーナビーの背後に触れる虎徹のモノが硬くなったままなので、虎徹も興奮しているのだと少し安心した。
要求された通りに足を開くと頭を撫でられて、こめかみにキスされた。
虎徹の指先はまっすぐにバーナビーの奥へと向かう。
ぬかるんでいる入口に触れると、少し指先を進めただけで弾力が虎徹の指を押し返す。
虎徹は無理をしない程度に指先に力を込めて壁を押した。

「痛い?」
「……押されると、少し」

何も受け入れたことのないそこが、虎徹の指を拒むのは当然のことだった。
そういうふうに、女性の身体はできている。
ゆっくりと時間を掛けて、慣らすしかない。
虎徹が少し強引に指を進めようとしたところで、そこにバーナビーの手が伸びてきた。

「あの……、少し、自分で触ってみてもいいですか?」
「えっ……、あー……、ごめん、痛かった?」

虎徹が苦笑交じりに謝罪の言葉を口にすると、バーナビーは頭を振った。

「違います……、その、……どうなってるのか、気になって……」

バーナビーは顔を伏せながら、言いにくそうに小さな声でそう言った。
虎徹はすぐにピンと来て、口元をにやりと歪ませる。

「あー、……バニーちゃん、処女は未経験?」
「……ッ、うるさいな、そうですよ。いいでしょう、僕の身体なんだから」

女性の身体が気になる、ということは、やはりバーナビーは普通の性癖の持ち主なのだ。
俺のことを好きだと言って、今はこんなことをしているけれど、明日元に戻ってしまえばどうなるかわからない。
バニー、お前は男に戻っても、俺とセックスしたいと思ってくれる?
俺を好きだと、言ってくれるのかな。



 
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