Catch me if you can.
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”お仕置き”を、虎徹は嬉嬉として受け入れた。
床に這いつくばり、顔面は床に押し付けられる格好で尻だけを高く上げる。
虎徹は上半身は衣服を身につけたままだが、下半身には何も身に纏っていなかった。
足を大きく開かされ、男の手で尻を左右に割られた。
あらわになったそこに視線を感じ、それだけで穴がひくつくのが自分でもわかった。

「だらし無いな、そんなにここを弄ってほしいの」

男の言葉に虎徹は頭を縦に振り頷いた。
欲しい、欲しい……あんたの、硬くて太いやつが。
虎徹の前はガチガチになっていて、そちらにだって刺激が欲しかった。
両手が自由にならない虎徹は、腰を落とし床のカーペットに自身の先端を擦り付けようと試みた。
だが男に意外と細いその腰を掴まれ、上へと引き上げられてしまった。

「う……、ァ……」

放出できない熱に身体が焼かれそうだ。
おかしい、とようやく虎徹は気が付いた。虎徹が飲ませるつもりだった錠剤に、ここまで強烈な効果はないはずだった。
なのに身体が疼いて仕方ない。
……虎徹も一服盛られたのだ。

「あ……、なに、飲ませた……」
「なぁに、そんなに危ないものじゃあないよ、ほんの少し、その気になるようなやつ」

男は悪びれることなく肯定した。

「クスリは、イヤだって……」
「君だって私に使おうとしただろう?おあいこじゃないか」

そう言われてしまえば虎徹には返す言葉がない。
だが結果として、虎徹は二人分のクスリを飲んでしまった。
各々は大したことのないクスリだが、今虎徹を襲っているこの強烈な感覚は、相乗効果、というやつだろうか。
もう足に力が入らなかった。腰を浮かせる体勢を自分で取ることが困難で、虎徹は床へと崩れ落ちた。
荒い呼吸を繰り返し、落ち着かなさ気に足をもぞもぞと動かし太股をすり合わせている。
虎徹の醜態に男は肩を竦めた。

「……仕方ないな」

何が仕方ないというのだろうか。
手足に力は入らなかったが、このまま放置されるのは辛かった。
前を触って欲しい、中をガンガンに犯して欲しい。
目茶苦茶にされたかった。
体内に渦巻く熱を放出してしまわなければ、脳が焼け切れてしまいそうだ。



 
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