Ju te veux
こんなのはらしくないと、自分でもわかってる。
けど、こんな機会は最初で最後かもしれないじゃないか。
だったらもう、ひかれたって構わない。
バーナビーは背中から虎徹の首へと腕を滑らせて頭を抱き寄せ、耳元に囁きかけた。
出来るだけ、吐息を含ませ甘い声で。
「……挿入れて下さい、もう、お願いだから」
脚を開き、虎徹の腰へと絡ませる。
おじさんは一瞬、驚いた顔をしたけれど、すぐに不敵な笑みを浮かべた。
僕の太腿を撫でつつ、絡めた脚を解かれて左右に開かれる。
「やーらしいなァ。バニーちゃんがこんな淫乱だなんて、おじさん知らなかったよ」
あなたを欲しがってヒクヒクとうごめいているそこに、視線を感じる。
触って欲しくて、自ら更に脚を開いた。
だけどやはり、僕の要望には応えてくれない。
足首を掴まれ、足首の内側に唇を寄せられた。キスをされ、下から上へとふくらはぎを舐められる。
擽ったさに脚が震えると今度は膝を舐められた。
「擽ったい、ですよ」
小さく笑いを漏らしながら、僕の脚を愛撫するおじさんの頭を撫でると、もう一度膝を舐められた。
ぴくりと脚が震える。
「擽ったいだけ?」
意地悪く聞かれたが返事はせず、ただ視線を反らせた。
膝裏を舐められ、徐々に太股を上へと上がってくるのに期待して、バーナビーは緩く虎徹の髪を握った。
「んっ……」
虎徹の舌先が、バーナビーのモノにそろりと触れた。
驚いて、おじさんの髪をかき上げ視線を合わせる。
「無理、しないでください。そんな所舐めなくたって」
「いーから。俺にもしてくれただろ」
虎徹の口が大きく開いて、バーナビーをくわえ込んだ。
男のを舐めるなんて勿論初めてだろうし、気持ち良さより申し訳なさで胸が一杯になる。
僕はおじさんの頭を押し返し、必死で拒んだ。
「嫌、です……、いえ、そんなことまでしてくれるのは、凄く嬉しいんですけど……それよりも、挿入れてほしい」
口の中は温かくて気持ちがいいし、おじさんの気持ちは嬉しいけれど。
「……一緒に、気持ちよくなりたい」
この台詞は効いたようで、虎徹は顔を上げると困った顔をして笑った。
「……参った、んなこと言われたら我慢できねーよ」
左足の膝裏を捕まれて胸に付くくらい折り曲げられた。
バーナビーは右足も開き、虎徹に向けて秘部を晒した。
さっきしたばかりだし、僕はそのまま入れられてもよかった。
けれど、おじさんはそうはせず、僕の入口を指先でなぞる。
「ヌルヌルだな、バニーのここ」
勿論、女みたいに感じて濡れてるわけじゃない。
先程のローションと、おじさんの出したモノと、それに交われば多少は濡れる。
それらが残っているだけのことだが、わざわざ指摘されると羞恥が込み上げた。
ぬめりを借りて虎徹の指が押し込まれる。
「んっ……」
虎徹の指はすんなりと入ってきて、奥まで入れられても痛みは感じない。
しばらく中を探るように動かされたが、本数を増やされたのか圧迫感が増した。
「ふ、う……」
息を吐き出し、できるだけ力を抜こうと努める。
くちゅくちゅと音を立てながら、虎徹の指がゆっくりと抜き差しされた。
自分でもそこがひくひくとはしたなく収縮を繰り返しているのがわかった。
けれど、どうにも止めることはできない。
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