MISS BUNNY
「んっ…、何、するんですか」
「いやー、ちょっとだけ」
虎徹はバーナビーの手に自分の手を添え、両胸を擦り合わせるように揺らし手本を示してみせた。
「こうやって、みせてよ。お願い」
虎徹の言葉にバーナビーは頷き、両胸で虎徹自身を擦り上げた。
「……これで、いいんですか?」
上目遣いに見上げられて、バーナビーの可愛さに虎徹は絶望した。
思わず頭を押さえて天井を仰ぐ。
「あの…、虎徹さん?」
不安そうなバーナビーの声に虎徹は我に返った。
「あっ、悪い、あんまり可愛くて、つい」
虎徹は目尻を下げ、胸で虎徹自身を挟んだままのバーナビーの頭をくしゃくしゃと撫でた。
バーナビーが虎徹から視線を逸らす。
「……バニーちゃん?」
バーナビーの様子がおかしいことに気付いた虎徹が視線を合わせようとすると、軽く睨まれた。
「……今日はやたら、可愛いって言いますよね」
「あ、ゴメン。やだった?」
いつものバーナビーは可愛いと言うと少し嫌そうな顔をする。
それが照れているからなのかはわからないが、虎徹はあまり可愛いと思っても口にしないようにしていた。
「別に、嫌じゃないですけど……」
「けど?」
「何でもありません」
何でもない、ということはないだろう。
明らかに拗ねた様子のバーナビーに虎徹は困惑した。
けれど、休みなくバーナビーが胸を揺らすせいで与えられる快感に、虎徹は流されてしまった。
「あっ、バニー…」
虎徹の先端からカウパーが溢れる。
両手の塞がっているバーナビーは思案した後、唇を寄せて舌を伸ばした。
胸に挟まれたまま舌先でカウパーを掬われて、そのまま先端にちろちろと舌を這わされて、虎徹の我慢も限界へと近付く。
バーナビーの頭を撫で視線で訴えると、阿吽の呼吸で胸から手を離し口を大きく開いた。
虎徹のモノを握り、口の中へと含む。
いつもより口が小さいらしく、苦しそうに涙目になっている。
それでもバーナビーは懸命に喉奥までくわえ、幹へと舌を這わせてきた。
目尻からは涙が溢れたが、虎徹はバーナビーの腰が揺れているのに気付いていた。
バーナビーの脚の間に、自分の足を伸ばし足の甲を股間辺りに擦り付けるとぬるりとした感触がした。
「ンッ……」
バーナビーは声を漏らしそうになったが、虎徹のを喉奥までくわえたままで声は出ない。
代わりに喉奥が締まり虎徹の先端を締め付けた。
「ダメだ、バニー……、イクッ…!」
堪え切れず、言葉と同時に射精した。
バーナビーの口から抜くのが微妙に間に合わず、もろに顔面にぶちまけてしまった。
「……っ!もうっ、何するんですか…」
「ゴメン、バニー」
しかしバーナビーには悪いが、涙と唾液と精液でグチャグチャになったその顔は、目茶苦茶エロい。
勿体なく思いながらもティッシュを取り出し、顔を拭いてやる。
「ほら、綺麗になった」
ニコリと笑いかけ唇が触れるだけのキスをすると、バニーが起き上がり俺の膝の上へと昇ってきた。
首に腕を巻き付けられ、柔らかな胸の感触を地肌に感じる。
「ん?どーした、バニー」
条件反射というか、つい胸に手が伸び、揉みながらバニーの顔を覗き込んだが視線を逸らされる。
「……何だか、疲れてしまって」
「あーっ、そっか、そうだよなあ……、無理させちまったな」
犯人を追っていたらいきなり女の子にされて、エッチして、バーナビーが疲れているのは当然のことだった。
年甲斐もなく興奮し、バーナビーを気遣えなかったことを反省しつつ、虎徹はバーナビーの背を抱き頭を撫でた。
「よしよし、ゆっくり休め。身体は綺麗にしといてやるから」
バーナビーの身体を横たえて虎徹は立ち上がった。
タオルを取りにバスルームへ向かったのだろう虎徹の姿を見送りながら、バーナビーの口からは溜息が漏れた。
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