MISS BUNNY
虎兎/1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14



「……どうしました?」

バーナビーが不思議そうに首を傾げる。虎徹は指は中に埋めたまま片手でバーナビーの頭を引き寄せ唇を重ねた。

「ンッ…、んぅ……」

舌を押し込みバーナビーの舌へと絡ませ、バーナビーの意識をキスへと反らせながら埋めたままの中指に力を込め奥へと進める。
少しの抵抗はあったがとろとろに濡れているせいか、余り力を入れなくても根本まで収めることができた。
唇を離し、バーナビーの様子を伺ってみたが辛そうな様子はない。

「痛くない?」
「大丈夫、です」

バーナビーの返事を聞き、ゆっくりと探るよう指を前後に動かしてみると、入口はきつく絞め付けられる感があるが中の方は柔らかく熱い。

唇に、首筋へとキスを落としながらゆっくりと指を動かす。その度にくちゅくちゅと漏れる水音はバーナビーには聞こえているのだろうか。
早くその中に入りたくて気持ちが急くのを堪えながら、一度指を引き抜く。胸の頂きへと舌を這わせながら、バーナビーの中から溢れる粘液を人差し指にも絡ませて、中指と二本、指を揃えて入口へと押し付けた。
「ンッ、んぅ……」

やはり痛みがあるのか、バーナビーの眉間に皺が刻まれる。たがバーナビーは痛いとは口にしない。
健気に堪えるその姿に申し訳なく思いながらも、虎徹は指を進めた。できるだけゆっくりと、指の付け根まで押し込む。
二本の指でバーナビーの様子を伺いながら内壁を探る。
上側の壁を押してみるとバーナビーの中が収縮し指がきつく絞め付けられた。

「アッ…」

短く上がったバーナビーの声に虎徹の口角が上がる。

「……気持ちい?バニーちゃん」
「あ、……よく、わかりません……」

決して乱暴にはならない程度に加減して、バーナビーが反応した箇所を突き上げる度に声が上がった。
中からは指を伝う程に蜜が溢れ、中が波打つように時折震える。

「バニー、ごめん。おじさん限界だわ」
「え……?」

虎徹は指を引き抜くと、バーナビーの両膝裏を掴み足を広げさせた。
不安そうに揺れるグリーンの瞳に、少しでも安心させようと微笑みかけ軽い冗談を口にする。

「無理だったら能力使って吹っ飛ばしていいぞ」

バーナビーからの返事を待たず一気に腰を進めた。

「ぃ、アッ……」

挿入するとき、壁に当たるような抵抗があった。指で慣らしたとはいえ、初めて男のモノを受け入れるのだからそう簡単には入らない。
しかし先端さえ埋めてしまえばその後は奥まですんなりと入った。しばらく動かずにバーナビーの様子を伺う。

「入ってんの、わかる?バニー」
「……はい、……動いて、みてください」

虎徹はできるだけ慎重に腰を引いて、ゆっくりと押し入った。バーナビーから悲鳴じみた声が上がる。

「ひ、……や、ぁ」

同時に虎徹自身がきつく絞め上げられた。

「うっ、そんな絞めんなって」
「んぁ、そんなこと、言われても……」

虎徹が腰を揺らすと、その度にバーナビーの口から声が漏れた。

「…虎徹、さん……」

不意に名前を呼ばれた。
手を伸ばしてきたバーナビーと指を絡めて手を握る。

「どうした、やっぱいつもとは違う?」
「……なんか、出そうになるんですけど……けど」
「ふ〜ん?それってさあ…」

虎徹の表情がニヤリと変わる。
嫌な予感にバーナビーが制止しようとするより早く、虎徹はGスポットを狙って腰を揺らした。

「や、だっ……、そこっ!」

ぶるぶると震えるバーナビーから液体が溢れる。虎徹は繋がったまま接合部の下へと手を伸ばした。
手の平に触れたのはさらりとした濡れた感触で、その手を鼻先に近付けて匂いを嗅いだ。

「な……っ!」

羞恥からか怒りか、バーナビーの顔が面白いくらい真っ赤に染まる。
バーナビーにキレられて本当に能力を発動されても困るので、虎徹はもっと虐めたい欲求を抑えた。

「大丈夫だ、バニー。漏らしたわけじゃない、潮だから」
「……?」

虎徹は理解していない様子のバーナビーの鼻先に手を伸ばした。

「ほら、匂いしないだろ?おしっこじゃないから気にすんな」

半信半疑といった表情でバーナビーは素直に匂いを嗅いで、それでも怪訝そうな顔をした。

「でも、どうして」

虎徹は再びGスポットを突いてみせた。バーナビーの身体が跳ねる。

「ここ刺激すると、出たりすんだよ。おかしなことじゃない、気にすんな」

バーナビーの頭をくしゃりと撫でると、複雑そうな顔をしながらも頷いた。

「それより…」

虎徹が緩く腰を揺らすとバーナビーが眉根を寄せる。

「そろそろイキたいんだけど」
「どうぞ、来てください」

再びバーナビーの足を抱え直し腰を揺らした。バーナビーの内側は虎徹のモノに絡みついて虎徹を追い上げる。
手加減しなければ、と思うのに腰を打ち付けるのを止められない。
救いなのはバーナビーも感じているらしい、ということだ。
奥を突き上げる度に嬌声が上がり、段々とバーナビーの中が脈打って虎徹のモノを絞め付ける間隔が近くなる。

「虎徹、さんっ……あっ、アッ……!」
「くっ……!」

バーナビーの声のボリュームが段々と大きくなり、身体がガクガクと震えた。
バーナビーの中も一段ときつく締まり、搾られるような感覚に堪えられず、虎徹はバーナビーの中で射精した。
コンドームを付けてなかったことに気が付いたのはすっかり出し切った後で、バーナビーの呼吸が整うのを待ち謝罪の言葉を口にしようと思ったが、バーナビーが腕を伸ばしてきたので繋がったまま抱きしめた。

「バニー」
「何です?」
「ゴメン、中に出しちゃった…」
「いいですよ、別に。いつものことですし」

虎徹たちは普段、コンドームをあまり使わない。それが最近習慣化していて今日もうっかり忘れてしまったのだが、バーナビーに叱られなくて虎徹は拍子抜けした。

「…怒んないの?」
「怒られたいんですか」
「いや、そーじゃねーけど」
「明日にはもう、男に戻りますし。それに、虎徹さんの子ができたら僕は産んで育てますよ」

思いがけないバーナビーの言葉に虎徹は瞬きを繰り返した。

「お前……」
「その程度には、貴方のこと好きですから」
「バニー、俺も好きっ!」

虎徹はバーナビーの身体をきつく抱きしめた。

虎徹の胸元にふくよかなバーナビーの胸の感触が当たる。その途端、虎徹の中で一度収まった性欲が再び頭をもたげた。

「……あの、虎徹さん?」
「バニーちゃん、もう一回、ダメ?」



 
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