MISS BUNNY
虎兎/1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14



虎徹は軽々とバーナビーの身体を抱き上げた。本日二度目のお姫様抱っこだ。
そのまま寝室へと運び、ベッドの上に静かに降ろした。
虎徹もネクタイを緩めつつベッドへと上がる。外したネクタイを床へ投げ捨て、ベッドに横たわるバーナビーの身体を跨ぎ覆いかぶさる。

「バニー」

虎徹が顔を寄せるとバーナビーはキスを待つように瞼を伏せた。瞼の上にキスを落とし、頬、唇へと移動する。

「なんだか、いつもより優しくないですか?」

はにかんだような笑みを浮かべたバーナビーに虎徹の胸はときめいた。
気を抜くと緩んでデレきってしまいそうな表情筋に喝を入れ、平静さを装ってバーナビーの頭をくしゃりと撫でる。女の子になっても髪の毛の感触はいつもと同じだ。

「俺はいつだって優しいだろ?」
「そうですね、虎徹さんはいつも優しいです」

バーナビーの方こそ、いつもより素直で可愛くてたまらないと虎徹は思ったが口にはしなかった。言葉より態度で示すよう、優しく慈しむようにバーナビーに触れる。
バスローブの胸元を開く時、バーナビーは虎徹に抱き着いてきた。胸を見られるのが恥ずかしいのだろう。バーナビーの裸はもう数え切れない程の回数見ているが、今日はいつもとは違う。

「そんなくっつかれたら、バニーちゃんの裸が見れないんだけど」

話しかけながらバスローブに手をかけ肩を剥き出しにする。現れた白い肩に虎徹は舌を伸ばした。

「あっ……、明かり、消して下さい」

恥じらいを見せるバーナビーに虎徹の嗜虐心が擽られる。けれどまだ、虐めたりはしない。虐めるのはバーナビーが快感に溺れてからだ。

「なら、少しだけ暗くしようか」

部屋の照明を間接照明へと切り替えた。オレンジ色の光に包まれた室内は先程までに比べればかなり暗いが、目が慣れてくればバーナビーの裸体を観察するには充分な明るさだ。
再び胸元を開こうとするとバーナビーは腕で胸元を隠してきたが、その腕を優しく掴んで退かすよう促す。

「ちゃんと見たいんだ、見せてくれよ」

瞳を見つめて言えば、バーナビーの視線が泳ぐ。

「……すみません、なんだか凄く、恥ずかしくて……初めての時みたいに」
「大丈夫だ、俺もめちゃくちゃドキドキしてっから」

虎徹は掴んでいたバーナビーの手を自分の心臓の上へと押し当てた。

「……な?速いだろ」
「ほんと、ですね。速い」

バーナビーは少し落ち着いたのか微笑みを浮かべた。安心させるよう虎徹も笑みを返し、ゆっくりと前をはだけさせる。バスローブの間から二つの膨らみが零れた。
両手を伸ばし左右に流れる胸を寄せるように揉むとバーナビーが身じろぎした。乳首に掌が触れて感じたのだろうか、試しに虎徹が片方の乳首を掌で撫でるとバーナビーの声が漏れ肩が撥ねた。

「んンッ!」
「バニーちゃん、乳首弱いよなァ」

バーナビーが軽く睨んできたがいつもより睫毛が長く丸みを帯びた、可愛い瞳で睨まれても虎徹の表情が緩んだだけだった。
胸を揉みながら指の間に乳首を挟み、時折擦り合わせてやれば面白い程にビクビクとバーナビーの身体が震える。

「そんなにおっぱい触られんの、気持ちい?」

虎徹が尋ねるとバーナビーは頭を振った。

「あ……、わかんなっ…、けど、いつもとは、なんか違って…」
「ふーん?今度、男に戻った時も揉んでやろうか」
「お、とこの胸なんか、揉んだって、つまらない、でしょ…」
「いんや、大事なのは感度だろ」

虎徹が両の乳首を指先できゅっと摘むとバーナビーの背がしなった。

「んァ、も……胸ばっかり……」
「バニーちゃんの乳首、硬くなってておいしそう。食べていい?」

虎徹はバーナビーの返事は待たず胸元へと顔を寄せた。
胸に頬を押し付けて柔らかい感触を味わうと胸の中心に向かって舌を這わせる。
まずは丸みを帯びた乳房に沿って頂上へと舌を辿らせ、乳首には触れずに乳輪に舌を這わせる。

「ン、もう、くすぐったい……」

焦れたバーナビーが身体を揺らしてきて思わず笑みが零れる。

「乳首、舐めてほしい?」

虎徹が尋ねるとバーナビーは腕で目許を隠してしまった。

「……意地悪」



 
[戻る]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -