MISS TIGER
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「……えっ?」

思いがけない言葉に、今まさに虎徹の足を左右に割り開こうとしていたバーナビーの動きが止まった。
ぽかん、と口を開いたままのバーナビーに対し、虎徹の顔はみるみるうちに真っ赤に染まる。
処女って!いい年したおっさんが(いや、今はおばさんなんだけど)処女って……!
恥ずか死ぬ……っ!!!

「あの……、虎徹さん?」

処女か。そうか、そういうことになるのか。
男だった身体が女にされて、そして当然使用されたことのないその部分は、処女ということになるのか。
虎徹は真っ赤に染まった顔を両手で覆ってしまっているが、耳まで赤い。
かわいいな…。
バーナビーはくすり、と小さい笑みを漏らした。

「……わかりました、優しくしますよ」

バーナビーの脳裏にも、虎徹との初めてのセックスの時の苦い記憶が甦る。
あの時は本当に、虎徹さんに辛い思いをさせてしまった。
しかし、僕はもうあの時の僕ではない。
あれから虎徹さんと経験を積み、セックスも上手くなったはず。
これは、あの時のリベンジをするチャンスだ。
額に貼り付く黒髪を掻き上げ、額にちゅっとキスをされる。
虎徹はゆっくりと、顔を覆っていた手を外した。

「……あぁ、うん。……優しく…ね?」
「僕を信じてください」

間近にあるバーナビーの顔がにこりと笑い、つられてへらりと微笑む。

「見せて下さい、虎徹さんの全部」

バーナビーに促され、虎徹は躊躇いながらも今度こそ足を開いた。
刺さるような視線をそこに感じて、足を閉じてしまいたくなるが、バーナビーがそれを許してはくれない。

「バニー……、んな顔寄せるなって」

吐息が掛かる程の距離まで顔を寄せられ、恥ずかしさに逃げ出してしまいたくなる。
虎徹はバーナビーの頭を緩い力で押して拒んだ。
だが、本気で抵抗できないのは、恥ずかしいだけではないからだ。
触れられてもいないのに、バーナビーの視線だけで感じてしまう。

「虎徹さん、凄い……。これならローション、いりませんね」

男と女の身体の構造は、当然ながら全く異なる。
目の前にいるのは虎徹であることは間違いないのだが、初めて目にする女性の性器をバーナビーは食い入るように見つめた。
小さな突起の下の裂け目は十分に潤っていて、そのことを指摘すると小さな穴が収縮し、中からまた蜜が溢れ出す。
バーナビーは誘われるように舌を伸ばし、舌先で虎徹の蜜を舐めた。

「ひっ、あ……」

急に与えられた強すぎる刺激に、虎徹からは高い声が上がる。
気持ちいいのだろうか、バーナビーは確かめるようにもう一度、裂け目をゆっくりと舐め上げた。

「あっ……、ア…」

虎徹の足が強張り、新たな蜜が溢れ出す。

「……気持ち、いいんですね?」
「ッ……!馬鹿、……いきなり、舐めるなっ」

視線を上げて虎徹の表情を伺おうとしたが、虎徹は腕で目元を覆ってしまっていて口元しか見ることができない。
裂け目を指先でなぞると、硬く結んだ唇が開き甘さを含んだ声が漏れた。
もっと虎徹の声が聴きたくて、反応する箇所を探るように付近を撫でていく。
虎徹から溢れる蜜で濡れた指先で突起に触れると、虎徹から一際大きな声が上がった。

「ぅアッ……、や、だ……、そこっ…」

嫌だ、と言われて止めるわけがない。
バーナビーは指先にたっぷりと蜜を絡めて小さな突起に触れた。
潤って滑る指先で弧を描くように突起を撫でると、虎徹は身体をくねらせながら時折足をピンと張る。
すっかり硬く膨らんだ突起を撫で続けると、虎徹は足を突っ張ったままビクビクと奮え出した。

「イヤ、だ……んァッ、アッ……!」

虎徹の手がバーナビーの頭を捕らえる。

「えっ…、こてつさ…ンッ!」

バーナビーの顔は虎徹の豊満な胸の間に埋もれた。
柔らかな胸の感触に挟まれるのは幸せだが、苦しい。
バーナビーを抱き締めたまま、虎徹は絶頂を迎えた。



 
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