Spilt milk
「おめめ潤ませちゃってかわいいな、バニーちゃん。あんまりかわいいから、泣かせたくなって困るわ」
バーナビーの頭を股間へと引き寄せたまま上体を起こした。すると、角度が変わり喉を突いたのかバーナビーが小さくむせた。
大きな手の平でくしゃくしゃと頭を撫でると視線を交わして口角を上げる。
バーナビーの顔は生理的な苦しさからの涙と、口から溢れた涎で酷い有様だった。そんな姿にもそそられる。
虎徹はバーナビーの頭を両手で掴み揺さ振りだした。
「んグッ……!ぅ……」
虎徹のモノで塞がっているバーナビーの口からは呻くような声しか漏れない。
さすがに苦しいのか、弱い力で虎徹を押し返してきたが虎徹は無視した。
何しろ約一ヶ月ぶりのセックスだ、虎徹にも余裕はなかった。
「バニー、出すから、ちゃんと飲めよ」
バーナビーの口から引き出すと、半開きの口元目掛けて射精した。
苦しそうに肩で息をしながら、バーナビーは舌を出し口の周りを舐め、その味に顔をしかめながらも舌を伸ばし虎徹自身の先端に残る雫も舐めた。
「おいしい?」
虎徹が優しい手つきで髪に触れ頭を撫でようとすると手を払われた。
「……髪、痛かったんですけど」
なんとか呼吸は落ち着いてきたがまだ苦しそうな様子でバーナビーが口を開いた。
「悪い悪い、ちょーっと夢中になっちゃって」
「今度やったらおじさんの髪の毛抜きますから」
「え、それは痛そうだなァ。気をつけるよ」
多少色気のない会話を交わしながらバーナビーは身体を起こし、下半身の衣服を取り去った。
触れても、触れられてもいない性器は先程の行為ですっかり勃起している。
それを隠そうともせず、バーナビーは虎徹の上へと跨がった。
自分の性器を虎徹のそれに押し付けつつ前へと身体を倒し顔を寄せる。
唇を重ねると薄く開いた虎徹の唇の間から舌を捩込んだ。虎徹の舌へと絡ませにいくと、逆に虎徹に捕われて舌を吸われた。
「自分でいれるの?バニーちゃん」
「そうしようかと思ったんですけど、乱れたい気分なんでやめておきます」
バーナビーは虎徹の上から降りると虎徹に背を向けてベッドの上で手足を付いた。
膝を付き、上体はベッドへと倒し尻だけを高く上げる姿勢になり虎徹を振り返る。
「ホントに今日は、どうしちゃったの。発情期かなー?」
バーナビーの痴態に虎徹の表情は緩み、身体を起こすと突き出されたバーナビーの尻を撫でた。
両手で揉み、肉を左右へと拡げて間にある蕾へと唾液を絡め湿らせた親指を捩込む。
久し振りの行為でキツイかと思ったそこは、あっさりと虎徹の指を飲み込んだ。
「あうっ……」
「あれ?なんかヌルヌルしてんだけど…ローション?」
「……お風呂で慣らしておきましたから、大丈夫だから、いれて下さい」
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