噛み癖
※10話ネタ
「やっぱり、少し太ったんじゃないですか?おじさん」
今日、久し振りにおじさんのことをお姫様抱っこした。
出会った時振りに。
その時、軽く冗談として「重くなりましたか?」なんて言ってみたわけだけど。
ここは僕の部屋。
僕のベッドの上。
ベッドに手を付いて身体を支えてる、僕の下には下着姿のおじさんがいる。
素肌の胸板に手を置いてゆっくりと下へと滑らせていく。
突起にはわざと指先を掠めさせ微弱な刺激を与えそのまま脇腹へと向かい。
僕は柔らかそうな脇腹の肉を遠慮なく握った。
「痛い!痛いって、バニーちゃん」
大袈裟に痛がり僕の腕を掴み制止してきたおじさんに構わず、僕は脇腹へと顔を寄せる。
そのままかぷりと口を開き、柔らかな肉へと歯を立てた。
「いって!やだ、噛むなって!」
おじさんに頭をぐいぐい押されて顔をしかめつつ口を離した。
おじさんの脇腹にはしっかりと赤く、僕の歯型が残っている。
その跡を舌先でなぞると、おじさんはぶるっと震える。
「痛いのも、嫌いじゃないくせに」
「うっせ」
僕が指摘すると即座に返事をし、顔を背ける。
腕で顔を隠してはいるが、間から見えるその顔は僅かに赤く染まっている。
そういう態度が僕の加虐心に火を着けるということも知らずに、無意識に僕を煽るのだからおじさんはたちが悪い。
脇腹から上方へとゆっくり時間をかけ、おじさんの肌に舌を這わせていく。
時折キスを交えたり、皮膚に歯を立てたりしながら。
胸元の突起へと辿り着き、直接は触れず周囲を舌先で辿ってから、まだへたっている乳首へと舌を伸ばすと頭上から小さな声が漏れるのが聴こえた。
「うっ……」
舌先で転がすように触れながら視線を上へと向ける。
おじさんの腕が邪魔で表情が見えないのは残念だけど、恥じらうおじさんの姿は可愛い。
「ここ、好きですよね、おじさん」
段々と芯を持ち立ち上がってきた乳首に、わざとラップ音を立ててキスをした。
「馬鹿、擽ってーんだよ」
「嘘つき」
軽く歯を立て徐々に力を込めると、おじさんはまた痛がって軽く暴れた。
「だから!噛むなって」
頭を押され、おじさんの胸元から顔を上げる。
「だって、おじさんが嘘をつくからですよ」
エロいのも置かないとなァ、と思って書いた二作目。ちっともエロくないね!