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頭の中がピンクなインゴ

→ちょっと下品?



「はっ!エメット!今スカートが!あの女性のスカートが!」
「ふむ、絶対領域ですか……。ひどく興奮します。」
「ワタクシ今日はこの後クラブに行く予定なので先に失礼します。」



こんにちは!ボクエメット。お菓子と女の子が好き!大好き!ぼくには兄弟がいる。インゴって言ってボクの双子のお兄ちゃんなの。真面目で仕事もテキパキこなしてタバコの似合う俗世間ではイケメンの部類に入るね。でも、神様って意地悪でね、完璧な人間って絶対いない。インゴってばスッゴイえっち!暇があるならエロ本読むかパソコンでAV観てる!痴漢を捕まえた日には自分が出来ない腹いせにジュンサーさんが来る前に犯人フルボッコ。



「ボスウウウ!!!!パソコンでAV観てないで仕事して下さい!!」
「うるさいですね。聞こえないじゃないですか。」
「お、音が洩れてるんです!」
「おや、そんなに真っ赤になって。いい加減慣れたらどうです?」
「慣れなくていいです!あーもう!書類が!あるでしょうが!」



でも、最近はエロ本見るのも、AV観るのも減った。部下の子が注意するからインゴ、ちょっとだけど控えるようになった。部下の子は名前って言って、外国から研修に来たの。とっても真面目で頑固、ちょっぴり不器用で人に懐かないけど、本当は照れ屋ですっごく可愛い!そんな名前を苛めるのがインゴは楽しいみたい。インゴが笑う時は、えっちなこと考えてるか、誰かを苛めてる時くらい。それでね、今インゴとっても楽しそうにしてる。名前ってばお固くて、えっちなことにはすっごい初だからインゴの格好の的。



「なんです。最初など、エロ本を見てもみないふりをしていたではないですか。」
「だっ、だって!見ない方がいいと思って……!」
「話し方がなっていませんね。ワタクシはお前の上司ですよ?それとも、ワタクシが直々に調教してさしあげましょうか?」
「ひぇ!?あ、すみません!いや、ていうか仕事をですね!」
「なんです?ワタクシに口答えするのですか?たかが鉄道員如きが。」



ほら、インゴってば極悪面して笑ってる。
ただの鉄道員って言われちゃって名前、ちょっと悔しそう。押し黙ってじりじり間を詰めてるインゴと等間隔で後退してる。アハッ!二人のやり取りってば6Vオノノクスとただのキバゴみたい!名前このままじゃ負けちゃうね。どうするんだろう。そうこうしてるうちに壁際まで追いつめられちゃって、顔なんて真っ赤。そういうの、インゴのこと喜ばせるだけって分かっててやってるのかな?



「………インゴさん、何してんですか。」
「これからナニをする予定です。」
「!? だ、駄目です!いや、駄目以前に嫌です!後、そんな暇あると思ってんですか!?」
「いちいちうるさいですね。そんなに塞いで欲しいんですか?」
「わっ、あ、あ、ちょ、ななな!なにして!ベルトなんて外しちゃ駄目ですううう!!!」
「たっぷり可愛がって差し上げますよ。」



ベロンって名前のほっぺ舐めちゃって名前はもうオーバーヒート寸前みたい。顔も耳も真っ赤にして、おろおろしてうろたえちゃって。インゴもインゴでガチャガチャってわざとらしくベルトを外す音たてて、名前の反応楽しんでる。



「ワタクシのビッグマグナムを、その可愛らしい口にたっぷりブチ込んで差し上げ「破廉恥です!!!!!!」」



どこかの言葉で、こういうの聞いたことある。火事場の馬鹿力。今の名前、まさにそれ。インゴの腕を掴んだかと思うと瞬く間に一回転させて放り投げた。背負い投げってやつ。そのまま扉を勢いよく開けて、ボクなんかには目もくれずに走って行っちゃった。



「インゴー?大丈夫?」
「全く、あれには冗談が通じなくて困ります。」
「ふふ、そうだね。」



床に倒されてまま、インゴを覗き込んで見ると、お得意の仏頂面でわざと困った顔をつくりあげてた。ボクにそんなことしても無駄なのにね?インゴは名前のこと大好きで、本当に大切に思ってるから簡単に手を出したりしないってことくらいボク知ってる。名前に教えてあげたい気もするけど、インゴそういうの好きじゃないから、ボクは黙って二人を見守るだけ。だからね、早く気付いて!名前!



(覗いてて楽しかったですか?)
(うん!とってもね!)
(お前も大概悪趣味ですよ)
(インゴの弟だからね)



―――
AVは垂れ流しのままです。



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