sbms | ナノ
はしゃぐインゴ

→会話オンリー
→エセ英語



「なんです?これ。」
「キモノです。」
「見れば分かりますよ!そうじゃなくて、どうしてこんなもの持ってるのか聞いてるんです。」
「それなら最初からそう言いなさい。」
「くっ!インゴさんのミスなのに何でこんなにもふてぶてしいんだ!」
「ワタクシ、元々キモノやハナビなどに興味がありまして。それをノボリに話したところわざわざ持ってきて下さったのです。」
「へぇ、ノボリさんが。確かにあの人なら持ってそうだ。で?この着物眺めるんですか?」
「着ます。」
「着方分かります?」
「ええ、本がありますので。それとノボリにも教えて頂きました。」
「なら問題ないですね。」
「しかし女物は少々面倒です。」
「え?インゴさん女物着るつもりですか?……まさかそんな趣味があっただなんて……。気付けなくてごめんなさい。インゴさんの身長で女物ってなると大変そうですけど、今度私も探してみま「話を聞きなさい。」」
「痛い!叩かなくても…!」
「お前が話を聞かないからでしょう。女物は名前が着るのですよ。ノボリがワタクシとお前の分を用意して下さったのです。」
「なんだ、そういうことですか。早く言って下さいよ。」
「お前が話を聞かなかったのでしょう。」
「だって……。」
「いい訳などいりません。それよりも早く服を脱ぎなさい。」
「What!?」
「慣れない英語など話すものではありませんよ。」
「うるさいですよ!いや、それより服脱げ、だと!?インゴさん疲れたの?頭沸いたの?早く寝たらどうです?」
「疲れてはいますが、頭は正常です。お前よりも回転しています。」
「さっきからさり気なく失礼だな!」
「キモノを着せるんです。服を着ながらではキモノを着れないでしょう。」
「なーんだ。私てっきりインゴさんが発情したのかと。」
「どういう意味です。」
「そのまんまです。ていうか、それはそれで問題があるんですけど。今何時だか分かります?もう直ぐ12時回りますよ?日付跨いじゃいますよ?」
「それがなんですか!ワタクシはキモノ姿の名前が見たいのです。」
「!?」
「その為ならば日付を跨ごうが次の日に支障が出ようが構いません。」
「嬉しい気もしますけど、それ私の意見丸っきり無視してません!?」
「ワタクシ自らの欲望には忠実なのでございます。」
「なんて迷惑な!」
「では、失礼。」
「ままま待って…ぎゃあああ!!!」

***

「Bravoooo!!!!Super bravooooo!!!!!」
「……あの…。」
「Excellent!!!」
「インゴさん?」
「これがヤマトナデシコですか!」
「いや、大和撫子はもっと綺麗な人です。そうじゃなくて……。」
「なんです。」
「あんまり見られると、あの、恥ずかしいです…!」
「!!!」
「わっ!」
「ワタクシ、名前にキモノを着せたらやってみたいことがございました。」
「(嫌な予感……)」
「アクダイカンがやると言われているオビをくるくる回して「嫌です。」」



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