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セクハラノボリ

→R-15くらい。結構如何わしいので注意



「ポケモンを育成することも大事ですが、ポケモンバトルに怪我は付き物。名前様もご自分の身を守る術を学ぶと宜しいかと。」



目の前できょとんと首を傾げるのは、隣に越して来た名前様です。ポケモン好きが興じてお勉強をなさる為にわざわざライモンシティに引っ越していらしたそうで。所謂廃人と噂されるわたくしが隣に住んでいると知り、ポケモンの育成論について何度もインタビュー紛いなことを聞かれたのはいい思い出です。しかしながら、名前様に身についているのは知識のみ。努力値、種族値などを考慮した上で廃人の様にポケモンを育成しているというのに、バトルはからっきしなのです。そこで、僭越ながら名前様にバトルの指導をさせて頂いているのです。わたくしが帰ってからの短い時間、夜中にも関わらず名前様は警戒もせず、のこのこと男であるわたくしの家になんの戸惑いもなしに足を踏み入れる。しかし、それも今まで築き上げた関係があるからこそ。これを崩す瞬間を、タイミングをわたくしはただただ見計らっているのです。



「受け身みたいなものですか?」
「ええ、そうです。だいぶ名前様にもバトルの感覚が備わったようですし、お怪我をされてはわたくしも心配ですから。」



優しい口調で諭せば、わたくしが邪な考えを持っているなど、貴方様は気付く筈もないでしょうね。納得したように頷いたのを確認してから、わたくしは名前様の後ろ手に回り込みました。少々体を密着させたところで名前様は首を傾げるだけで、特に怪しむ様子も、警戒する様子もございません。ええ、そうでしょう。わたくしは今まで紳士を装って貴方様の前におりました。わたくしが手を出す筈ないと、そうお思いでしょう。そうでなくては困ります。全ての計画が狂ってしまいますから。



「ポケモンの攻撃は基本的に前からくることが多いです。わたくし達はポケモンの後ろで指示を出していますので。ですから、倒れた時に背中や頭を打ちやすく大変危険でございます。なので今回はその受け身をお教えします。」
「はーい。」



抱き込むように名前様の体に腕を回すと、流石に気恥ずかしくなったようでぴくりと反応した体が少しばかり跳ねました。名前様に見えないのをいいことに、わたくしは綻ぶ表情を抑えきれず、上がる口角を隠すことなく名前様の体に手を這わせます。



「あ、あの、ノボリさん!」
「なんでしょう?」
「あの、えっと、」



白々しく聞き返せば、どもって言葉を濁すだけ。これだけ白々しくしているのですから、自分の勘違いかもしれないと、そうお思いなのでしょう。言葉にならない言葉を紡ぐ名前様を無視して、耳を甘噛みをすると、びくりと体を跳ねさせ身を捩って逃げようとしていますが、わたくしが抱き込んでいるのでそれも思うようにいかない。それを良いことに耳に舌を這わせ、わざとらしく音を立てれば震えながら拒絶の言葉を洩らすのです。



「んっ、ノボリ、さん…ぅあ…」
「はぁ、はっ、」



荒くなる息遣いも、上がる体温も、全てわたくしの行動一つ一つに反応を示してくれているのだと思うと、支配欲が満たされる感覚。弱弱しい抵抗も無視して、持ちあがり始めた陰茎を押し付けると甘い声を洩らしながら体を震わせる。まるで強請っているようで、割れ目に沿ってぐりぐりと押し付ける。



「ひっ!やだ、ノボリさん!」
「ん、はぁ、名前様、夜中に男の家に来るとは、こういうことなのですよ。」
「やだ、ごめんなさっ、ん!やだぁ!」



嫌々と首を横に振るも、そのような抵抗でさえわたくしを煽るだけに過ぎません。無理矢理こちらに顔を向かせ、顎を持ち上げてキスをする。頑なに開かない口に、何度も角度を変えてキスをして唇を舐めたり、甘噛みしてやると、だらしなくも口が開くので、すかさず舌を捻じ込む。舌を絡ませれば、生温く気持ちの悪い味。苦しいのかわたくしの腕を力強く掴まれました。仕方なしに、最後に舌を軽く吸って離せば力の抜け切った体をわたくしに預け、わたくしが支えていなければ今にも崩れ落ちてしまいそうでした。とろんと快楽に沈んだようなそのお顔が愛らしい。膝の裏に腕を入れ持ち上げますと、落ちないよう咄嗟にわたくしの首に腕を回します。



「外では声が聞かれてしまいますから、ねぇ?」



部屋に運び入れてしまえばこちらのもの。時間が惜しく、ソファーに寝かせ、覆いかぶされば月明かりに照らされた名前様のお顔。真っ青で恐怖を映し出すその瞳に出さえ、わたくしは興奮してしまうのです。本当に愛らしい。頬を撫でるだけで震えてしまわれて。我慢しきれず、がぶりと首筋に噛みつけば短い悲鳴が部屋に響く。散々待ったのです。この時の為に長い時間を掛けて貴方様にバトルを指導し、その間に防音にもしましたね。名前様の喘ぎ声を聞くなどわたくしだけで十分ですから。幾度となく抑えられない欲望に抱いてしまおうと考えましたが、それも今日で、この瞬間で終わります。散々お預けされた分、しっかり返して頂きましょう。



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