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三徹ノボリ

→会話オンリー



「ちょっとボス、貧乏揺すり止めて下さいよ。」
「すみません。寝不足でして。」
「寝不足と貧乏揺すりの関係性が見えませんが。」
「おや?知りませんか?貧乏揺すりには眠気覚ましの効果があるのですよ。」
「だからってもっと激しく揺すらないで下さい。」
「激しく揺すらないでだなんて、名前も大胆になりましたね。」
「早く仮眠室行ってきて下さいよ。」
「そう催促せずとも今すぐ良くしてさしあげますよ。」
「にじり寄って来ないで!」

***

「……ボスなにしてるんですか。」
「見て分かりませんか?空気椅子でございます。」
「いえ、どうして空気椅子を?」
「眠気覚ましでございまし。」
「まだ寝てなかったんですか。」
「名前が添い寝してくれるまで意地でも寝ないと決めました、今。」
「今!?といいますか、なに馬鹿なこと言ってるんですか。早く寝て下さい。隈が凄いですよ。」
「早く抱いて下さい?仕方ありませんね。」
「ちょっと私の言葉改編しないで下さい。」

***

「(お、もう変なことしてない。ようやく仮眠とったかな?)ボス、コーヒーでも淹れましょうか?………って、なにしてるんですか。」
「ツボ押しです。」
「それも眠気覚ましですか?」
「ええ。」
「意地になってないで早く寝て下さい。顔色悪いですよ。今なら2時間くらい寝ても平気です。」
「知っていますか。名前。」
「(いいから寝ろ)なんですか。」
「人間には三大欲求がございますよね?食欲、性欲、睡眠欲。それらの二つが満たされると人間は満足するそうですよ。」
「はぁ、それがどうかしたんですか?」
「生憎とわたくし、只今どれも満たされておりません。」
「いや、だから早く寝ろと…」
「しかし、寝る訳にはいきません。部下達が睡眠時間を惜しんで働いている中、わたくしだけがのうのうと寝ていては申し訳がたちません。」
「いえ、ボスが寝てくれた方が皆安心しますよ。」
「ですから、睡眠欲以外の二つを満たそうと思うのです。」
「(あ、嫌な予感)」
「ですから名前。」
「ちょっと用事思い出しました。それでは失礼しま」
「わたくしと仮眠室に出発進行ーッ!!!」
「ぎゃああ!!!」



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