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アニクダとハロウィン

→会話文オンリー
→下ネタ
→少しだけ鉄道員さん登場



「クダリ、貴方、今日しかないですよ。」
「なにがだい?兄さん。そんなことより、そこの書類の山なんだけど…」
「ほら、これを受け取りなさい。」
「いや、だから書類の………なに?なんで仮眠室の鍵?」
「今日がなんの日かご存知ですか?ご存知ですね?そうです。ハロウィンです。わたくしが散々騒いでいたハロウィンでございます。ハロウィンの決まり文句を忘れた訳ではないでしょう?これを口実に上手いことやりなさい。」
「ごめん、全然話が見えてこない。」
「鉄道員の皆さんも協力して下さったのです。それとこれ、皆さんからの寄せ書きです。」
「ボス頑張ってくださいね!俺達応援してますから!」
「なんや、子供の成長を見守っとる親の気分やなぁ。」
「ねぇ、ちょっと意味が…」
「これでようやく、ようやくクダリも童貞とおさらばですよ!」
「!?!?!?」
「ハロウィンなんて、大人にとったら性的な悪戯して遊ぶようなもんですよ。お菓子とかクソ喰らえですよ。それを逆手にとってやるのです!いつまでたっても手を出せない貴方の為に今日一日仮眠室は貸し切りです!誰も側には近寄りませんから!存分に楽しんでくださいまし!」
「嘘だよね!?絶対覗きに来るよね!?そのニヤニヤした顔止めてよ!だ、だいたい兄さんは何を考えてるんだ!それに鉄道員の皆まで…っ!」
「ハロウィンに遊べない彼女もいないリア充爆発しろ精神からの悪ノリです。」
「だよね!!!」
「どうせ貴方は何かしら口実がなければ、名前様を襲うなんて、そんな真似出来ないでしょうからね。丁度いいじゃないですか。」
「なにが丁度いいの!?それに、名前ちゃんがお菓子持ってたら意味ないじゃないか!」
「クダリも少しはノリ気じゃないですか。そんなのも、その場で食べ尽くしてしまいなさい。そして、トリックオアトリートと言うのです。常識でしょう?」
「常識!?」
「良い大人の常識です。」
「いや、仮にそうだったとしても、職場でそんなことするの嫌だよ!」
「なにを贅沢言ってるのですか!?二人きりになってもヘタレが邪魔をして手を出せない童貞が偉そうに!大丈夫です、準備ならベッドの上にしておきましたから…。今しかないんですよ!今!ヤるなら今!」
「散々な言われようなんだけど!?怒るよ!?流石に怒るよ!?」
「さぁ、もうすぐ名前様が来てしまいますよ!今すぐに心の準備を済ませてしまいなさい!」
「ボス頑張れ!」
「男見せたれ!」
「ちょっと黙って!!!」



―――
その後アニクダはハッピーハロウィンをむかえました。



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