LOVE DETERMINATION
最終章 purposeful PAGE.3
雅季が手伝いに来てくれるようになってすぐのこと。
雅季は樹々を連れて来た。
樹々に聞けば、雅季だけズルいと言う。
私も手伝いたいと。
拗ねた様子があんまりかわいくて断るわけにはいかなかった。
そして雅季の洞察力と発想力のおかげで業績が一気に上がった。
しかも『東大社長と御曹司』コンビが世間に受け、仕事の依頼が殺到した。
従業員も増やし、オフィスも拡大した。
もう勢いは止まらなかった。
上場も果たした。
一流企業の仲間入りもした。
でもまだ足りない。
東大卒の肩書きも欲しい。
仕事が忙しいにも関わらず大学にも通った。
樹々にも寂しい思いはさせられない。
時間の許す限り、そばにいた。
あともう一息だ。
ついにその日はやって来た。
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