Shun Ibuki

SQUAREな関係 PAGE.3


「ちょっ…、瞬、放して!帰るって私、どこも悪くないよ?」

「…お前のこと、何年見てると思ってんだよ。何かおかしいだろ?先生やコーチには俺が上手く言う。お前は黙って俺についてこい。」

「瞬…コーチには、ちょっと…」

「ん?…わかった。部活を休む連絡は勝利に頼む。」

そう言って、私と瞬は早退した。

私の部屋に着くと、瞬は私に質問する。

「どうしたんだ。コーチに何か言われたのか?」

私はすべて瞬に話した。

「…もう、私、びっくりしちゃって…瞬とは違って告白なんてされたの初めてだし…ごめんね。瞬…心配かけちゃって。もう大丈夫だよ?」

そう言うと、瞬は私をギュッと抱き締めた。

「!!えっ?瞬?!」

「なぁ…樹々…お前は俺のこと、どう思ってる?」

「しゅ、瞬?何、突然?…瞬は大切な友達だよ?」

「…友達か。俺は一度もお前のこと、そんなふうには考えたことない。
俺はずっと…お前のことが好きだ。」

「…瞬。私、瞬のこと、いい友達だと思ってる。それじゃだめなのかな?」

「…本当は、自分の気持ちを伝えるつもりはなかったんだ。伝えて拒絶されるのが恐かったから…お前と一緒にいられるのなら友達のままでいいと思ってた。」

「瞬…ごめんね…」

「…お前がこのままでと望むから俺はそうする。これからも友達として接して欲しい。俺はどういう形であれ、お前の傍にいたい…」

「ありがとう…恋という感情ではないけど、瞬は私にとって一番大切な人だよ。」

それからも、瞬とはこれまで通りの付き合いを続けた。

ただ、これまでと違うのは瞬の気持ちを知った私の心だけ…



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