Special Project

サッカー部羽根つき大会 神坂龍之介


残念ながら2勝1敗に終わった神坂先輩。

戻ってきた神坂先輩に声をかける。

「先輩、お疲れさまでした。惜しかったですね。」

神坂先輩は私の言葉にニッコリ笑う。

「まぁ、悔しいけど、早乙女には完敗だね。さすがうちのキーパーは反応がいいよ。」

神坂先輩の顔には早乙女先輩に負けたので墨が塗られていた。

私は神坂先輩の顔をジッと見つめる。

「ん?何?樹々。」

「神坂先輩…何だか、かわいいです。」

「えっ?どんなふうになってるの?」

「ネコみたいです。」

神坂先輩はしゃがみ込んで私を上目遣いで見上げる。

「じゃあ、ネコみたいに樹々に甘えちゃおうかな?」

甘えた表情の神坂先輩に私はドキドキしてしまう。

神坂先輩にふわっと抱かれる。

「やっぱり、やめとくよ。甘えるより甘えてもらいたいからね。それにこうやって抱きしめたいから…」

神坂先輩の腕に力がこもる。

「先輩、辛い時は甘えてください。私だって先輩を支えたいんですから。」

「ありがとう。樹々。君の前なら素直になれるよ。」

そう言って、おでこにキスをする神坂先輩。

「樹々、帰ろうか。」

「ふふっ。神坂先輩、ネコのままですよ?」

「忘れてたよ。樹々に夢中でね。」

「じゃあ、顔を洗いに行きましょう。」

「そうだね。」

穏やかに流れる空気に幸せを感じる。

ずっとずっとこの幸せが続きますようにと私は心の中でそっと願った。

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