Special Project

サッカー部羽根つき大会 千葉一樹


残念ながら1勝2敗に終わった千葉先輩。

戻ってきた千葉先輩に声をかける。

「千葉先輩、お疲れさまでした。」

「すまない。鍵谷さんが応援してくれたのに勝てなかった。」

私は首を横に振る。

「ところで俺の顔はどうなっている?頬に墨を塗られたのはわかるが。」

「えっと…両頬に花丸が…」

「そうか。普通に○とか×とかにすればいいものを…」

「で、でも何だか、かわいいです…よ?」

「かわいい…か。そんなこと言われたのは初めてだな。」

「あっ!す、すみません!先輩に対して失礼ですよね!」

慌てる私に優しく微笑む千葉先輩。

「いや、いいんだ。君が俺に親しみを感じてくれたことが嬉しい。」

「私、もっといろんな千葉先輩が見たいです。…これって欲張りですか?」

フッと笑って私を抱きしめる千葉先輩。

「鍵谷さん、君は随分ストレートだな。俺も君の前だけではそうありたいと願っているが。それに俺の方が欲張りだろう。君を独り占めしたいといつも思っている。」

思いがけない千葉先輩の言葉に嬉しくて、涙が込み上がる。

「私は千葉先輩だけのものです…」

「俺も君だけのものだ…」

そっと優しいキスを交わす私達。

物陰から見られていることに気づかずに…

早乙女「あんな千葉、初めて見た。」

神坂「俺も付き合い長いけど初めてだよ。意外と情熱的だね。」

風間「何で千葉先輩なんだよ?俺の方が絶対いいのに…」

神坂「風間、千葉には敵わないって。それに決めるのは樹々なんだから。」

風間「そりゃそうですけど…」

早乙女「風間、あきらめろ。俺は千葉だけは敵に回したくない。」

神坂「そうだね。それが賢明だよ、風間。じゃあ、退散しよう。」



神坂先輩達がいなくなってもまだキスを交わす私と花丸がついたままの千葉先輩…

今年はかわいい千葉先輩がたくさん見られるといいな…なんて心に思う私だった。

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