Special Project

西園寺家新春特別企画 PAGE.2


第2試合は私と瞬くん。

最初は互角だったけど、結局私が勝った。

みんなはてっきり私が負けると思ってたみたいで、まぐれとか言われた。

そして私は瞬くんにも墨を塗る。

「瞬くん、ごめんね。」

「ううん。僕、お姉ちゃんの応援するよ。」

「ありがとう。瞬くん。」

第3試合は裕次お兄ちゃんと雅弥くん。

ここはみんなの意見が一致した。

予想通り、雅弥くんの勝利。

私が墨を塗ろうとすると雅弥くんが「樹々、貸せ。俺がやる。」

雅弥くんが私から筆を取ると裕次お兄ちゃんに墨を塗る。

「ま〜さ〜や〜!随分塗ってない?」

「だって、おもしれぇから!」

「ねぇ、樹々ちゃん、雅弥になんとか言ってよ〜。」

裕次お兄ちゃんの顔を見て大笑いしてしまった。

「樹々ちゃん、ひどいよ〜。」

「ごめんね。裕次お兄ちゃん。でもかわいいよ?」

「樹々ちゃんにかわいいって言われたから、いいや!」

裕次お兄ちゃんの機嫌がなおったところで第4試合、御堂さんと柊さんの執事対決が始まった。

何だか、ものすごい火花が散ってる。

羽根つきってスポーツ?と言わんばかりの激しさだ。

結果は僅差で柊さんの勝ち。

柊さんは御堂さんの顔に墨を塗る。

「お嬢様…」

御堂さんは訴えるような目で私を見る。

「御堂さん、かわいいですよ。」

「そうですか。少し安心いたしました。」

一回戦が終わり、修一お兄ちゃん、私、雅弥くん、柊さんの4人が勝ち進んだ。

「さて、次は僕と樹々さんですね。」

にこやかに微笑む修一お兄ちゃん。

私相手と思って、余裕の表情だ。

「修一お兄ちゃん、手加減してね?」

「ふふっ。いくら樹々さんのお願いでもダメですよ。勝負ですからね。」

いざ、試合が始まると修一お兄ちゃんからは余裕の表情が消えた。

私の打つ羽根に右往左往して、足元はフラフラ。

最後は力尽きたように膝をついた。

「お兄ちゃん、運動不足?」

「…油断しました。完敗です。」

「はい。お兄ちゃんにも墨。かわいくするからね。」



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