西園寺家・陵泉高校新春特別企画 PAGE.6
千葉「では、俺のどこが好きなんだ?」
樹々「……………」
一同「………?」
樹々「千葉先輩の好きなところがわからないんです。」
一同「………?」
樹々「でも好きなんです。」
一同「………。」
樹々「特にきっかけとかはなくて、気がついたら好きでした。理由なんかありません。千葉先輩だから好きなんです。」
千葉「決まりだな。」
フッと笑う千葉に対して御堂が尋ねる。
御堂「何がでございますか?」
千葉「樹々さんが一番好きなのは俺だってことだ。」
修一「どうしてそう言えるのかな?」
千葉に対し、修一が挑戦的な態度を取る。
御堂「お言葉ですが樹々さんは一樹様のこと、何となく好きなだけではないのでしょうか?それでは明確な理由がある私どもより上回っているとは思えませんが。」
いつもは穏やかな御堂からは想像できないくらいの怒りに満ちた言葉だ。
千葉「要さん、それは違う。樹々さんが俺を好きなのは本能だ。無意識に俺を求めているんだ。」
修一・御堂(うわぁ…一樹ってこんな性格だったか?)
千葉「と言うことだ。樹々さん、行こうか。」
千葉は樹々の手を取り、立ち上がらせ、樹々の肩を抱き寄せると修一と御堂を見つめる。
千葉「樹々さんは渡さない。俺のものだ。」
そう言い残して千葉と樹々は部屋を出て行った。
樹々は幸せを感じている。
今までモヤモヤしていた気持ちがはっきりしたからだ。
樹々(理由なんかなくたっていいんだ。)
千葉「今年は年明けからいいことがあって嬉しい。」
樹々「千葉先輩、私もです。」
千葉は樹々を抱きしめ、そっとキスをする。
千葉「今年は二人でもっといい年にしよう。」
樹々「はい!」
再びキスを交わす二人。
ここが西園寺家の敷地内であることを忘れて…
そんな千葉と樹々を見つめる残された面々。
裕次「樹々ちゃん、大丈夫かな?だって一樹、相当なSだよ。」
雅季「でも樹々はMだから丁度いいんじゃない?お似合いだと思うよ。」
神坂「でも、俺はやっぱり心配。千葉は腹黒だからね…」
御堂「私は何があろうとも、樹々様のお傍にお仕えいたします。」
修一「僕は納得がいきません。得意のエロ攻撃で必ず樹々さんを取り戻してみせます。」
果たして、修一のエロ攻撃で樹々は一樹のSの魔の手から逃れられるのか?
乞うご期待!
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