Special Project

西園寺家・陵泉高校新春特別企画 PAGE.4


修一「最後は……」

裕次・神坂・樹々は息を呑む。

修一「おすぎとピーコ…」

裕次と神坂が呆然としているなか、樹々は大笑いする。

樹々「おすピーって…!何かあり得ない!ハハハ!」

神坂「樹々、でも俺はそっちの方、興味ないから…」

裕次「そうだよ!樹々ちゃん。安心して?」

樹々は涙を流して笑い転げている。

樹々「高いテンションで『不倫はcultureだ!』って言いながら天気予報してるオカマはやだよ〜!」

裕次・神坂「だから!俺は…!」

樹々「笑いすぎて喉が渇いちゃった。修一お兄ちゃん、千葉先輩。御堂さんに紅茶でも入れてもらおうよ。」

樹々はそう言って、修一と千葉の手を引っ張った。

千葉「そうだな。久しぶりに要さんの紅茶が飲みたい。」

修一「じゃあ、樹々さん、一樹。行きましょう。」

修一・千葉・樹々はそう言って、部屋を後にした。

残された裕次と神坂は呆然としたままだ。

神坂「何だか、一気に疲れましたよ。」

裕次「樹々ちゃんの好きな人って、俺じゃなかったのかなぁ…?」

神坂「近くに好きな人がいるって言ってましたよね。」

裕次「うん…」

雅季「そんなの修一兄さんと要さんと一樹さんに決まってるでしょ?」

いつの間にか二人の後ろにいた雅季が冷静に口をはさむ。

雅季「冷静に考えてごらんよ。樹々の書く話を見れば、すぐにわかることだよ。この三人ばかり書いてるんだから…」

眼鏡を押し上げて言う雅季。

裕次・神坂・雅季(はぁ…。俺の話も書いて欲しいなぁ…)



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