Shuichi Saionji

あなたのすべて PAGE.1


夕食が終わり、自室へ戻るとドアにメモが貼ってあった。

「この字は樹々さんだな?」

『日本庭園』

何だろうか?

僕はとりあえず日本庭園へと向かう。

着いたものの誰もいない。

(まさか、またメモがあるのか?)

辺りを見渡すと案の定、メモを見つけた。

『グラウンド』

僕は少し笑みを浮かべながらかわいいゲームに付き合うことにした。



最初のメモを見つけてから約30分が経った。

しかし、最後には何があるのだろう?

僕は久しぶりにワクワクした気分になっていた。



『修一お兄ちゃんの部屋』

これで最後なのだろうか。

ほんの少しドキドキしながら自分の部屋へ向かう。

ドアにはまだメモが。

『中へどうぞ』

僕はゆっくりとドアを開けた。



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