ボイストレーニング

練習のかいがあってか、まだ完璧とまではいきませんが、何とかI'm proudを楽譜どおりに弾けるようにはなれました。
でもこれで終わりではありません。
残すは伴奏、つまり左手をどうするかです。
ピアノで弾く訳ですから、全てコード弾きという訳にはいきません。
先生と話し合った末、サビは今までとおりコード弾きで、他はアルペシオにすることになりました。
ところが僕の使用していた楽譜は電子ピアノ用だったので、左手のパートは記されていません。
そこで音を広げる作業が必要とされました。
例えばCコードだったらドミソですからドソドミソみたいに音を広げるんです。
もちろん僕にはそんな音を広げる力なんて持ち合わせていませんから、ほとんど先生にやっていただきました。

発表会を目前に控えたある日のレッスンでのこと、先生からある提案がありました。
それは発表会で自作の詞を朗読してみてはどうか?というものでした。
今、チャレンジできることは何でもやりたいと思っていたこともあり、そう先生から提案された時は嬉しかったですね。

このことがあったからか、バイトへ行く前のほんの少しの時間だけど、自己流でボイストレーニングをするようになりました。
僕がやっていたのは、基本的な発声練習で、舌を使わないで発生してみたり、喉に力が入らないよう、腹式呼吸の練習で、1.5リットルの空のペットボトルに口をつけて、思いっきり息を吸ってから発声したりしていました。
ボイストレーニングをやり続けるうちに自分でも驚くぐらいに声の通りがよくなりました。
これは歌に限らず、普段の喋る声のトーンからして違いましたから、本当にもうビックリでした。

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