少年軍人
会議というより雑談になってきた


「まあここがどこであれ、この小さい島で20人はキツいよなー」
「そーなんだよ…問題はそこ」
「生きていくには資源も足りなくなるだろうしね」
「んー、でも周り海だろ?」
「あの航海日誌を読んだ感じならどこかに人のいる陸地はあるんだろうけど」
「あーっもう、私の艦があれば!」
「そして搭載機があれば!」
「兄貴に会いたい…」
「おい」
「どさくさ紛れに弱音吐いてんじゃねぇよブラコンこら!」
「でも実際艦は欲しいよな」
「地球と違う環境なら、海出て色々調査してみたいよねー」
「水質検査とか水棲生物の調査とかな」
「っつーか他の人間との接触が欲しい…せめて有人島なら良かったのによ」
「私がひと泳ぎ行って探して来ようか?」
「いや、長距離の単体行動は避けたい」
「じゃあ全員で海出るって事?」
「それが望ましい、と俺は思ってる」
「何で?」
「勘」
「…んじゃあその通りにしよう」
「船は?作るのか?」
「ナジ、設計図とか…」
「記憶してるよ。木造船でしょ?帆船?カヌー?ボート?それとも初心者ばっかりだし筏にしとく?」
「帆船。慣れない作業だろうが、何とかなるだろ。西の難破船の使える部分を使うから、設計図ウサに見せて、取って来る部品に合わせて書き直させる」
「ん、了解」
「作るのは俺らなんだよな…」
「当たり前でしょ」
「うあーだりー…大工仕事とか何年ぶりだろ」
「技師連中が恋しくなるなんてね…」
「なんやかんや言って凄いもんね、あの人達の技術」
「俺は兄貴に会いたい」
「しつけーよお前は!」
「アラタお前しばらく黙ってろ」
「そういえば、ツバキも大丈夫?」
「あ?」
「ヨシノと会えないじゃん」
「…ッ!?な、はぁ!?」
「それ言ったらオトさんだって、新しい彼氏出来たばっかだったのにね」
「ああ…ダーリン…」
「ちょ、待てコラ!何でヨシノっ…!」
「何でって、お前ら付き合ってんだろ?」
「はぁ!?」
「え、夫婦じゃなかったっけ」
「僕は婚約者って聞いてるけど」
「ってめェら好き勝手言ってんじゃねェよ!!」
「照れるな照れるな」
「照れてねー!!」
「ツバキとヨシノってそういう仲だったの…!?知らなかった…」
「どんなに口説いても落ちないと思ってたら…そういう事だったのか…!?」
「ちげーよっつーかてめぇか!あいつにちょっかい出しやがってたのは!ブッ飛ばすぞ!」
「ミナトお前…」
「人の恋人にちょっかい出すとか…」
「タガに蹴られて死んじまえ」
「俺!?午年生まれだから!?」
「あんなに否定しておきながら、ちょっかい出したミナトにはキレるんだな」
「仕方ないよ、ツバキはツンデレだから」
「おいそこ聞こえてんぞ!!」
「カイジはミハル居なくて平気なの?」
「それより腹が減った」
「…」
「テラカオスwww」


**********
皆開き直るのが早過ぎると見せかけて、実は若干現実逃避中。ゆえに話が脱線しているわけです。
もうちょっとで海に出るぞ…!!そしたらやっとキャラとの絡みが…!!




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