書いてみたやーつ
原作よりは苦労しない一夏


苗字名前。
篠ノ之束に並んで有名な若い科学者の名前だ。
彼はVR技術を大きく発展させ、現実から仮想現実へ、仮想現実から現実へ影響を与える道具を編み出した。
脳とやりとりする機械の登場により、病気や怪我等で身体が不自由な人が人型無人端末を動かすことで外を歩き回れるようになったり、目の見えない人や耳の聞こえない人が視覚や聴覚を得たり、声の出ない人が言葉を得たりして、医学界に大きな影響を与えたのだ。
また、彼はその人型端末を更に進化させたパワードスーツも開発した。
彼が販売するVRMMOゲーム内での挙動を現実世界で再現する為のもので、曰く、災害現場や土木作業時の使用を想定しているらしい。…が、世界はその通りには受け取らなかった。
何故なら、その時世界にはISというものがあり、宇宙進出の為に作られたそれが武器として扱われる時代だったからだ。
彼の開発したパワードスーツ、『MA』は、すぐに『IS化』されていった。
脳と機械を繋ぐ接続端末『NI』の量子格納領域に武器を押し込んで各国の軍隊に配備されたことについて、本人がどう考えているかという公式な声明は発表されていない。
だが、名称を繋げた『MANI』のIとISのIをかけて、『MANIS』つまり『男の(MAN)IS』と呼ばれるようになったそれが、女尊男卑の女性優位社会を揺るがし男性の人権を取り戻す大きなきっかけとなったことは、世界中の誰もが認める事実であった。
その為彼は女性権利団体に恨まれ、男性からは希望の象徴として扱われている。本人はただ人助けの為に作っただけなのに周りの人間がそれを放置しなかったという点において、彼は篠ノ之束と似たような立場だったが、既に医学界で実績を出していたぶん、世間からは同情的に見られていた。
本人が膝から下を失っていて、それでも再び地面を歩く為に開発した、ということや、まだ幼かったことも理由の一つだろう。悲劇的な背景がある為に、あまり反感を買わなかったのだ。
しかしそれでも女性権利団体の過激派等やテロ組織などから命を狙われることには変わりなく、彼は身を守る為に日本で一番安全と言われる場所に匿われることになった。
そう、つまり――。

「苗字名前、です。伏三製薬の医療機械部門所属で、人を助ける機械を作ってます。今は、この学園に優先的にNIやMAを提供することで保護してもらっています」

IS学園に、生徒として入学して来たのである。



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SAOみたいなやつがIS世界に開発されたらどうなるんだろうっていうアレだけどそんなことより一夏がホモに走るオリ主ものが大好物ってだけの話

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