わんぴーす魚の様に
ニアは海が好きらしい。
暇さえあれば海に飛び込み、ゆらゆらと浮かんで漂ったり、すいすいと魚の様に泳いだりしている。
服を着ていても気にせず、毎回びしょ濡れになって帰って来るので、服より水着を買い与えた方が良い気がしてきた。
「ニア、今度からこっちを着なさい。君には服よりこっちの方が都合が良いだろう」
「…?」
試しに水着を与えてみると、相当気に入ったらしく、普段着として着るようになり、その他の服はクローゼットの肥やしになってしまった。
数着与えたせいで、ニアは寝る時も出掛ける時も水着姿でいるようになったのだが、まあ、彼女がそれで良いなら良いのだろう。
…しかし、寒くはないのだろうか…。
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