かこはくしゅおしたりくんと


「忍足君」

「んー?」

「慰めてくれないかな」

「どないしたん?」

「白石君が私の下着盗撮した」

「ぶっ!?」

「消しゴム拾おうとしたらパシャッと」

「…」

「気持ち悪くて鳥肌たった」

「俺も今鳥肌立っとるわ」

「余りのショックにちょっと泣きそう」

「…ホンマや、涙目やんな」

「慰めて」

「って、どーしたらええねん」

「頭撫でて」

「わかった」

「…」

「…」

「…白石君はさ」

「おん」

「勉強出来て、スポーツも出来て、顔も良いじゃん」

「せやな、ムカつくけど」

「だから、あんまり不公平だって考えた神様が、白石君に与えた欠点が『変態』なんだと思う」

「そういう事やったんか」

「辻褄合う、と思わない?」

「何や今めっちゃしっくり来たわ」

「どうして白石君はあんな変態なんだろうって考えてて、さっきその答えに辿り着いたんだ」

「悟ったな」

「うん」

「それ、後でユウジにも教えたれって。絶対爆笑やで」

「小石川君は?」

「…あいつ胃痛持ちやねん」

「そっか…じゃあやめておく」

「ん、その方がええ」


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