たいようのかけら
超小規模ほ−むるーむ おまけ


(会話のみ)


「霧桐は何に目ぇつけられてんだ?」
「昔私を誘拐した組織の残党だって」
「え、霧桐ちゃん誘拐されたことがあるの?」
「記憶が無いくらい小さい頃にね。その時捕まえられなかった犯人グループの一部が、未だに私を狙ってるらしいってお父さんが言ってた」
「何で誘拐されてたの?」
「目的は霧桐の『目』だと思う。なんか、幻覚剤とかに使う花の栽培に利用されてたらしいし」
「成程ぉ」
「そういう二人は何で監視対象に?何か特別なこととかあるの?」
「俺は出身の関係で。姉さんも監視対象には入ってるらしいけど、あの人はただの事務員だからかわりと目が緩いな。俺は忍になったから、いつか裏切るんじゃねーのかって見張られてる感じだ」
「え、監視されるような出身って…?」
「それは秘密。里の上層部にしか知らされねートップシークレットだからな」
「…つまり、彼人ちゃんは出身地の関係で、ある意味危険因子と思われてるってことかな?」
「そうそう、そーゆーこと」
「じゃあ縞洲君は?四六時中監視付きって…」
「何をやらかしたんだ?」
「僕ちゃんは何かした前提なんだね…まあ実際、やったからこうなってるんだけどね」
「やっぱそうなんじゃねーか。おら、何やったんだ。白状しやがれ」
「(取り調べ…?)」
「僕ちゃんはちょっとした事件を起こしちゃってね」
「ほう。どんな事件だ?」
「詳しく言うと上の人に怒られちゃうかもしれないから、短く纏めるとだよ。僕ちゃん、五歳の時にヒトゴロシしたんだよね!」
「!」
「!」
「それも、事故じゃなく故意にね。それがなかなか酷い事件だったのと、僕ちゃんがまた同じ様な事件を起こす可能性が高いって事で、以来危険因子として見張られてるんだよ」
「…お前、よく忍者になるの許されたな」
「才能があるからね!勿論、殺人の、だけどね」
「戦力は欲しいけど危険因子は放っておけない、ってこと?」
「そ!霧桐ちゃん正解だよ!」
「縞洲だけ監視の重要性の方向が違う件について。前科持ちってお前ガチな奴じゃねーか」
「えー?危険因子と見なされてるのは彼人ちゃんも同じじゃんかー。僕ちゃん知ってるんだよ、君の出身地」
「はあ!?」
「え、トップシークレットなんじゃ…」
「おま、お前、は!?何で…」
「僕ちゃんは生まれも育ちも木の葉の里だけど、その前は都民だったからね」
「!?」

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