サスケ(笑)下忍試験の対策だって完璧です
「…一人は確実に丸太行きってワケだ」
言い切るカカシには背を向けて、三人で肩を組む。
「どうやらパターン1らしいな」
「作戦はどれで行く?てかナルト、あんたちゃんと全部覚えて来たでしょうね」
「大丈夫だってばよ!任せてサクラちゃん!」
「…ちょっと、聞いてる?」
片目教師の声は無視して、行う作戦について確認する。
昨日、三人で合否の判断についてあらゆるパターンを考えて、それへの対抗策も練っておいた甲斐があった。団子代は無駄にならずに済んだらしい。
「うるせーな、遅刻した奴は黙ってろ」
「そーだそーだ!」
「何時間も待たせたんだから、ほんの数分くらいそっちも待ちなさいよ!」
「えー…」
奴は読唇術を使えるだろうから背中を向けて、声に出すと聞かれるだろうから口パクと身振り手振りで作戦内容を伝える。ナルトはいまいちわかっていない様だったので、後でサクラに伝えてもらう事にした。
そうして会議を終えると、漸くカカシに向き合う。何かを疑っている様な探る様な目をしていたが、やっぱり無視である。
「…始めても良いかな?」
「ああ」
「いつでも来いってばよ!」
「行くのはこっちよバカ!」
「ま…んじゃよーい…始め!!」
号令と同時に距離を取る。サクラがナルトに説明する時間を稼ぐのと陽動の意味も兼ねて、まず俺が攻めて行かなくてはならない。
Sランク任務も行う様な忍に挑むなんて自殺行為も良いところだが、まあ向こうが本気を出す事はないだろう。これは試験なんだし。
と、自分を慰めて草むらから飛び出す。一瞬前に投げた千本は避けられてしまったが、想定内だ。
「よう、18禁官能小説なんて羨ましいもん読みやがってテメー見せ付けて自分の歳を自慢してんのか死ね」
「何それ挨拶!?」
「任務で断り切れず男色家の大名に掘られて死ね。豚の様な男に抱かれて腹上死しろ」
「やだよ!?」
手裏剣をノーモーションで投げ、奴が避けた所に体術で仕掛ける。が、攻めきれない。
というか遊ばれている。この野郎へらへらしやがって。舌打ちして距離を取り、クナイを構えてまた突っ込んだ。
本気で殺すつもりでいく。それくらいしないと、これが陽動だと気付かれてしまうだろう。
俺のワンマンプレイだと思わせる事が出来ればこっちの勝ちだ。
「君達は何を企んでいるのかな?」
「何も企んでなんかねぇよ!」
「怪しいなァ…他の二人も見て来るか…」
よそ見をしているカカシに投げ飛ばされながら見えた金色の群れに、おせーよウスラトンカチ、と笑った。
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3人ずつの班に分けてて、「合格できるのは9人」って事は、合格できる班は3つのみ…!俺たちがより優れた班だと証明し、絶対合格するぞ!おー!
って感じの作戦会議withお団子(おごり)があった事を、カカシ先生は知らない…
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