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ある日、海軍本部に十歳くらいの少年がやって来た。
声をかけた海兵に、「おとうさんに会いに来ました!」と笑顔で答える少年。微笑ましいなぁ、とほのぼのとした空気になる海軍本部入口。
そこへ歩いてきた青雉(サボり中)。

「おいおい、何の騒ぎよ?」
「大将!」
「子供が一人、父親に会いに来たのだそうで」
「はぁ、そう」

興味なさそうに立ち去る青雉。を、捕まえる少年。
どうした?と聞くと、少年は青雉の足にくっついたまま、笑顔ではっきり告げた。

「おとうさん!!」

おとうさん!?

ざわ…。
大将に子供…!?
あの人結婚してたっけ…!?
そもそも女の噂も聞いた事ないよな…!?
まさか隠し子…!?
ざわ…ざわ…。
などと、ひそひそ話を始める海兵達。

「…いや、俺子供とかいないから」
「おれがいるよ!」
「…いやいや、子供作るよーな相手いないし」
「おかあさんがいるよ!」

だめだこの子話が通じない。
覚えのない自称息子に溜息が止まらない青雉。

「…ていうかお前一人?親は?」
「家出して来たんだ!」
「家出ェ?」
「おかあさんが、おとうさんじゃない人と結婚するって言うんだ。でも、おれはおとうさんがおとうさんじゃなきゃ嫌だから、啖呵きって飛び出して来た!」
「俺君のお父さんじゃないんだけど」
「今日からよろしくお願いします、おとうさん!」
「話聞いてる?」

と、子供と会話のドッジボールをしている隙に、『大将青雉に子供がいた』という噂が海軍本部内に広がってしまう。
黄猿からは「責任持って育ててあげなよォ〜」とか色々からかわれ、センゴクさんからは「仮にも海軍大将なのだからゴシップは勘弁してくれ」的な説教をされ、結局少年を引き取る事になってしまう青雉。どうしてこうなった。


フィルムZ見たら俺の頭が青雉が小さい男の子と一緒にお風呂入ってるシーンを受信したのでそっから考えた話。
最終的に超仲良しになって「これうちの息子」ってドヤ顔で少年を紹介する青雉が見たい。というか親馬鹿な青雉が見たい。
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