諦めが早過ぎる子vsルフィ +

主人公は、自分の命に価値があると思えない、自分はゴミと変わらない、と本気で思い込んでる子。
ネガティブとかでなく、「そういうものなんだ」と、それが常識であるかの様に思っているので、周りの人と会話が噛み合わない事が多々ある。
「自分に価値はない」→「自分の存在に意味はない」「自分の人生に意味はない」→「自分の心や考えや意見にも意味はない」と思っている。

他人や周りの事柄に関しても諦めてる。
「この世には大きな『流れ』があって、一人一人の人生はその『流れ』を作るようになっている」「自分が何をしようが他人が何をしようが、全てはなるようになっているのだから、結局は受け入れるだけなのだ」って思ってる。
だから目の前に死にかけている人がいても「色んな要因が重なってこうなったんだから仕方ない。諸々の事がうまく噛み合えば生き延びるだろうし、そうでなければ死ぬんだろうな」って思いながら黙って見てる。

ただ、その分どんな事でも受け容れて拒まない。他人の嫌なところも、世界の悪い部分も、理不尽な不幸も、全部受け容れる。まあ、受け容れるんじゃなくて受け流してるだけって言われたらそこまでだけど。でも拒む事だけはないから、人によっては主人公の近くは気が楽だったりする。

ちなみに悪魔の実の能力者。
中身を膨張させて裂いて割ったり、火花を散らしながら勢い良く飛び散らせる…つまりは『弾けさせる』能力。名前は『パチパチの実』かな。超人系。
中身を理解していれば何でも弾けさせられる破裂人間。弾ける時に火花が飛ぶよ。みたいな。
能力を生かして花火職人してる。多分打ち上げに失敗した事はない。


で、そんな子がルフィと出会う話とか。

出会いは花火見たさにルフィが押し掛けたとか多分そんなん。
片っ端から全て諦めていく主人公ににルフィが「お前は何でそうなんだ!!」って怒るんだけど、主人公は「自分がこんな人間だからだ。怒られるのも嫌われるのも全部仕方ない」ってやっぱり諦めてる。
ルフィ的にはそんなところも納得いかない。なんでそうなるのかが理解出来ない。ので、主人公にぐいぐい迫って行く。
主人公は多分、ルフィみたいな人になりたかったなって思ってる。言わないけど。心の中で羨ましいなあって思って、でも思うだけ。主人公の中ではそれで完結。そしてそれを何となく感じ取ったルフィがまた「言いたい事があんなら言え」とかなんか言って怒る。


全部諦めて流される様に惰性で生きている主人公と、そんな主人公を叩き直そうとあれこれするルフィの話。
なんか主人公がダメ過ぎてルフィがまともに見える(ルフィに失礼)
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