そいつはうまそうだな +

食人主義者の男。

主食が人間の死体。海に出てから色んなものを食べる様になって完成した食に関する嗜好は「人間は無いと困る。野菜はあると嬉しい。魚はいらない。でも海藻は好き」。味音痴で、最早味覚がないんじゃないかと疑われている。食べ易さや食感等で選ぶ。噛みごたえのあるものが好き。
飲む物は真水が基本。後は食事で食べるものに含まれる水分で補う。酒は赤く色がついているもの(赤ワインなど)なら飲む。
食事にナイフやフォークといった食器は使わない派だが、周りを汚すと怒られるのでタオル常備(汚れたら拭く)。

飢饉で滅んだ島の出身で、生まれた時から食べられるものが何もなかった為、育ての親(本当の親は餓死)であるおじいさんにそこらに落ちていた死体を食べさせられて育った。
育ってからはたまに島にやって来る海賊達なんかを襲って食べたりもしてて、周りの島では『あの島は黄泉の国に繋がっている』なんて噂が立ってたりする。島には動物なんてたまに来る渡り鳥くらいしかいないので、元からあった死体とやって来た人間を殺して食べるしかなく、島に来たよそ者は残さず狩る。
島の中心あたりに船員を食った後の船の残骸が山積みになっている。海に沈んであると、島に来た船が警戒してしまうので。船をバラして運ぶのが日課。結果、船の解体だけ得意になった。


さて、この男を仲間にするのは誰だろう。人道的なところは全アウトで、出来れば超新星が良い。
てことで、ハートの海賊団かキッド海賊団で迷う。ホーキンスさんとこも良いけど絡みが浮かばんし…。やっぱハートかな。いや、むしろ「またハート」か。ハートがどんどん変人集団に向かって行くのは何故なんだろう。
まあ、取り敢えず2パターン考えてみる。


・ハートの海賊団の場合
白熊なんて初めて見た男はベポに興味津々。食べようとしてローに成敗される。

ベポ「お、おれ、おいしくないよ!熊の肉は硬いって聞いたし!やめといた方が良いよ!」
男「そうなのか!?じゃあこいつで我慢する」
ベポ「きゃ、キャプテンは食べちゃダメ!!」
男「じゃあそっちのやつ」
ベポ「シャチなら良いよ」
シャチ「オイィィイイイ!!良くねぇよバカ!!」
ベポ「すんません…」
シャチ「打たれ弱っ!!」
ペン「…お前と一緒に冒険できて良かった…毎日楽しかったぜ!今までありがとうな」
シャチ「お前も何お別れムード出してんだふざけんな!!」
男「大丈夫だって。一度は死んでもらうけど、お前はおれの血となり肉となっておれの中で第二の人生を過ごすんだ」
シャチ「どこが大丈夫!?」


・キッド海賊団の場合
キッドさんの赤に食欲をそそられるも、ヒートさんに火吹かれて超ビビる。

男「(キッドさんをガン見しながら涎垂らし)(じゅるり)」
キッド「(無言で男の頭に拳骨を落とす)」
男「ぎゃ!!」
キッド「食おうとすんのやめろ!」
男「何で?」
キラー「…逆に、お前はどうしてそんなにキッドを食おうとするんだ」
男「だってうまそうじゃん!」
ヒート「どこが…!?」
男「赤が似合うところ!血の色が似合うやつは大体うまいからな!」
キッド「知らねーよ!」
男「あんたの髪、すっげー良い感じの色だしさー。口紅も超似合ってるしさー。背ェ高いし、肉付きも良いし、引き締まってるし(じゅるり)」
キッド「(ぞわっ)」



どっちにしろ、仲間になったらコイツ専用の『食糧庫』が用意されるな。人間の死体を食糧と一緒にすんなっていうクルー達からの苦情で。

ハートに入ったらあれだ、異形好きの中指コレクションとか目玉コレクションを食べようとしたりする。そして大喧嘩。てかハートの皆は異形好きが死体を弄らない様にって倒した敵はすぐ捨てるから、この男の『食糧』確保すんの大変だな。そして「食べ物で遊ぶな!不気味なオブジェ組み立てやがって!」「食いモンじゃねェし不気味って何だこんなに可愛いのに!」みたいなやり取りが日常化…おおふ。
でもキッド海賊団も捨てがたいんだよなー。あのハデハデなハードロック?ハロウィン?仮装軍団にはこういう奴が似合うと思う。残虐な海賊って触れ込みだし。『殺戮武人』『人食い』って並んでも違和感ないし。あ、キッドさんが潰したりキラーが切り刻んだりヒートさんが焼いたものをコイツが食べるという流れ作業か。億超えを料理人扱いとはコヤツめ。


異形好きとかコイツとかそうだけど、なんかこう、根っこから狂ってるのが好き。ってとある知り合いに言ったらドン引きされたけどw
どうしようもなく手の施しようがない様な頭おかしい人ってなーんか共感しやすいんだよなー。
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