人間恐怖症の吸血鬼 +

主人公は吸血鬼の少年。
人間が恐ろしいあまり城(というか島)に引きこもって、定期船で運ばれる輸血パックで生きてたんだけど、定期船の船長が代わった(定年退職して息子が跡を継いだ)ら船が島に来なくなり、仕方なく輸血パックを買いに島の外に出た。

石橋を金槌で叩き割って新しく作り直しその上をロケットで飛びパラシュートで元の場所に戻る様な性格。慎重というかただのビビり。世間知らずな上に自分の知らないモノを恐れる超がつく怖がり。引きこもってたので色々な知識がなく、そのくせ城にあった絵本の内容を全て真実だと思い込んでいるので会話するとすごくめんどくさい。「『ケッコン』は人生の墓場なんだって書いてあったんだけど、ケッコンてどこの海にある島なんだ?おれも死んだらそこに行くのか?」

お腹が空いたら輸血パック。動物の血でも良いんだけど、やっぱり人間の血が一番らしい。とはいえ人間は怖いので直接噛み付く勇気がない。ので輸血パック。
お腹空いたときに血を飲めないと、まず第一段階としてだんだん意識が朦朧としてくる。理性を失って近くにいる人間を見境なく襲いだすのが第二段階。最終段階では人間を殲滅してしまう前に自ら永遠の眠りにつく。ちなみにこの最終段階が、不老不死である吸血鬼にとっての寿命にあたるもの。基本的には第二段階で人間の血を摂取しまくるので満腹になり、最終段階まで行く事はない。

日中は寝ていて、夜に目が覚める。太陽に弱いわけではないが、日中は眠くて仕方ないので外出はしない。
にんにくとか十字架とか純銀とかは全然平気、苦手とかではない。
弱点は聖水・聖書他、『神に仕える者やその組織(もしくはその異端討伐部隊)』等が行う事の出来る『清める』行為全般。『聖なる』とか『祈りを込めた』系もダメ。あと同族からの攻撃もダメージ食らう。でもそれ以外には特に無し。わりと最強なのに本人だけが気付いてない。


そんなビビりでヘタレで最強な吸血鬼少年がキッドさん見て「ギャー魔王だー!!殺されるー!!」キラーさん見て「ギャー狼男(ふさふさの髪の毛を獣の毛と勘違い)だー!!殺されるー!!」ヒートさん見て「ギャーフランケンだー!!殺されるー!!」ワイヤーさん見て「ギャー悪魔だー!!殺されるー!!」って騒ぎまくってキッドさんに軽くシメられるだけの話。
「外怖ぇー!!人間は魔界の住人と同盟を組んでたんだ!!超怖ぇー!!」
「うるせぇぞガキ!!」
「ギャー!!お願いだから殺さないで!!おれは南の海に叔父さんがいるんだ!!」
「だからどうした黙れクソガキうるせぇっつってんだろ!!」
「ひぃいい!!(泣)」

さて、少年は無事に自分の城(島)に帰れるのか!?(笑)


他にも会うのがハートの海賊団なら「ギャー熊だー!!食われるー!!」とか、麦わらの一味なら「ギャースカルマンだー!!内臓取られるー!!」「ギャーサイボーグだー!!悪の科学者にホルマリン漬けにされるー!!」「お願いだから解剖しないで!!おれは東の海に従妹がいるんだ!!」とか考えたけど長くなりすぎた
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