ロビンちゃんとか +

逃亡中に逆トリして、優しいお兄さんに保護してもらうロビンちゃん。
見たことも聞いたこともないようなものばかりに囲まれて不安なロビンちゃんを優しくなだめて「ここにいる間は俺が守ってあげるから」とか言ってくれる二十代半ばくらいのお兄さん。
それまでの経緯とか逃亡生活とか話したらすっごく甘やかされてつかの間だけど幸せな時間を過ごす。
ある日突然体が透けてきて泣きながら別れて、着ていた服と履いていた靴とお兄さんにもらったヘアピンとかおもちゃの指輪とかなんかそんなんだけ持って帰って来て、また始まる逃亡生活に泣きそうになったりしながらもお兄さんに貰ったものは大切にとっておくロビンちゃん。
大人になって「そういえば、あの人に『自分がされたくない事は人にしてはいけないよ』なんて言われた事もあったわね…」とか思い出しながら暗殺。お兄さんに保護されてから何年も経っちゃったから記憶が薄れてきててそれが寂しいロビンちゃん。


お兄さんは四十代くらいで死亡トリップして来て、W7あたりで『記憶喪失の一般人』扱いで保護される。W7での職業なんだろ。バーテンか歯医者か花屋か無償で寺子屋開いてるか…学者もありだな。地質植物生物民俗…シンプルに数学も良さげ。
アイスバーグさん暗殺未遂の時は「まさかこんな身近で事件が起きるとは」って感じで他人事なんだけど、エニエスロビー前にロビンちゃんがいるのを知ってこっそりフランキー一家に紛れ込んでついていく。んであわよくばルフィ達と話してほしい。
「お前らが、ロビンの仲間か?」
「あん?誰だオメェ」
「…俺は、…一時期、あの子を育てていた」
「!」
「義理の父親だと思えば良い…まぁ、父と呼ばれた事はないがな」
ちょっと切なそうな笑顔でロビンちゃんのこと無意識に「うちの子」って言って無自覚に親バカ発揮してたらいい。

司法の塔でロビンちゃんに再会して長官とかCP9とかに「娘は連れて行かせない…!!」とか宣言して「ニコ・ロビンの父!?」って騒ぎになって手配書発行されるお兄さん…いやもうおじさんか。
ロビンちゃんは会えて嬉しいやら悲しいやら照れくさいやら。会いたかったって気持ちは確かだけど、何でいまさらって気もするし、こんなところまで来るなんて馬鹿じゃないみたいな気持ちもある。乙女心は複雑。

エニエスロビーから帰還後にゆっくり話をする。何でここにいるの、とか、『向こう』で死んだらここにいてさ、とか色々ね。
で、お前が無事でホント良かった!って感極まるおじさん。かなり照れたあと「ありがとう、…おとう、さん」って言ってくれたロビンちゃんを堪らず抱き締めてサンジ君に蹴り飛ばされる。
あといつものようにロビンちゃんを口説くサンジ君を「うちの娘に何か」って睨んで「お父様…!?」「お前に父と呼ばれる筋合いはない!」みたいな古くさい掛け合いしたりとか。


「おとうさん」はしばらく麦わらの一味と一緒に行動するけど、シャボンディ諸島で仕事見つけて「俺はずっとここにいるから、疲れた時にはいつでも帰っておいで。愛してるよ」「麦わら、娘を頼む!」って言ってお別れ。仲間にはならない。
二年後の再結成の時におとうさんとこ寄ってから船に向かうロビンちゃんが見たい。

ロビンちゃんを見守る人は何人かいるけど、直接的な言葉を贈る人はあんまりいないよなぁって思って…。ただしこのおとうさんはNOT恋愛フラグ。あくまで親子!
back
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -